徒然日記
7月27日 その3260『逢坂誠二の徒然日記』(4957)
来年度予算の概算要求に向け、
各方面から予算に関する
数多くの要望が寄せられている。
昨日も、道内各地から
多くの皆さんが予算要望のため
私の事務所を訪問された。
今日もそうした要望の方が多い。
それらに対応するため、
明日まで都内滞在の予定だ。
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都内は雲が多く、
雨が落ちてもおかしくない雰囲気だ。
北海道は、今日から明日にかけて、
強い雨になるという。
地域によってバラツキはあるものの
あまりスッキリした天候にならず
農作物への影響も心配される。
1)イラク戦争
2003年のイラク戦に、
日本も賛同し、それに加担した。
この戦争に関する、
イギリスの公式調査報告書、
いわゆるチルコット・レポートが、
7月6日に発表された。
日本の新聞でも、
取り上げたところも多かったが、
参院選投票日前ということもあり、
あまり大きな話題になることはなかった。
7月7日付のニューヨーク・タイムズに、
イラク問題の専門家であるカーン・ロス氏が、
このチルコット・レポートに関する思いを寄せている。
以下その中からの抜粋だ。
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レポートの結論ははっきりしている。
当時のイギリス政府は、戦争の必要性を誇張した。
(戦争以外の)その他の選択肢を検証し尽くす前に
軍事行動に打って出た。
イギリス政府は、イラク侵攻を成功させるための準備を
十分に行わなかったため、
その後の統治政策にも失敗した。
侵攻開始直後から今日に至るまで、
13年間にわたって
イラク国民が耐え忍んだ混乱と暴力を鑑みれば、
占領を計画した者たちの無責任ぶりは明らかだ。
==以上、引用終了==
このチルコット・レポートは、
多くの資料と100人を超える関係者からの聞き取りによって
イラク戦争が完全な誤りだったことを明らかにしている。
そしてカーン・ロス氏は、
このレポートの隠れた目的を次のように説明する。
「自らの過ちを理解する能力や、
過ちを修正できる能力が政府にあることを示し、
国民を安心させること」
この指摘は、極めて大切なものだ。
翻って我が日本政府どうなのか。
チルコット・レポート発表を受けても、
官房副長官の一人は、
記者の質問に答えるかたちで、
イラク戦争支持の考えは変わりない
かのような発言をしている。
これでは日本政府には、
過ちを理解し修正する能力がないことになってしまう。
こんなことで良いとは思われない。
来る臨時国会中に、改めて政府の見解を問わねばならない。
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カーン・ロス氏は、別な重要な指摘もしている。
当時のバウエル米国国務長官が、
アルカイダの格下の戦闘員を
フセインのテロ仲間と誤った認識を発表した。
そのことが、
ISを誕生させる要因の一つになっていることだ。
つまりイラク戦争は、
そもそも存在しない危機を煽って戦争を行い、
地球規模の不安定化という危機を作り出したと、
カーン・ロス氏は指摘する。
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安倍政権は、こうしたイギリスの報告書や
識者の指摘を受けても
イラク戦争を正当化するならば、
真っ当な自己評価のできない、
極めて危うい政権と言わざるを得ない。
さあ今日も、確実に前進します。
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