徒然日記
2月1日 その3134 『逢坂誠二の徒然日記』(4778)
昨日は、せたな町と今金町で、
私の新春の集いを開催して頂いた。
日頃、じっくりと意見交換をする時間が確保できないのだが、
昨日は皆さんと濃密な時間を過ごすことができた。
心から、感謝している。
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そんな中だが、一昨日から悪化した風邪の症状が改善しない。
多くの皆さんから、無理するな、休息も必要だとの指摘も受け、
今朝の街宣は見送ることにしたい。
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33年前、自分が意図しない公務員になった。
それまで自分が携わっていた物理化学など
理系研究の世界とのギャップに思い悩む日々だったが、
与えられた環境の中で、自分のできる勉強をしようと思っていた。
その一つが、法律だった。
私立大学の通信教育を受講し、
民間の法律講座などにも積極的に出席していた。
そうしたことは、私の法律への感受性を高めるために
一定の効果があったと思う。
しかし、国民生活や地域の現実と無縁の
机上の法律講義に対して、
最後の痒いところに手が届かない
もどかしさを感じていた。
そんな時に、北大法学部で
地方自治に関する勉強会が
毎月、開かれていることを知った。
早速、その研究会を主宰されている
北大法学部の木佐茂男教授に、
研究会に参加させて欲しいと手紙を出した。
25、6年ほど前のことだと思う。
研究会に参加して、私は驚いた。
私が法律に抱いていた現実との乖離、机上の空論とは別の、
現実社会に根ざした議論がそこには存在した。
法律の研究であるにも関わらず、
フィールドを大切にすることを重視していた。
もちろんこの様なことは
法律といえども、今では当然の考え方になっているが、
当時としては、私には珍しく思われた。
そんな斬新さも
理系脳から離れられない私の感性にフィットした。
それ以来、木佐茂男先生から、
本当に多くのご指導を頂いた。
特に全国初の自治基本条例となった
ニセコ町まちづくり基本条例の制定は、
木佐先生の力が無ければ実現しえないものだった。
木佐先生が九州大学に移られた後も、
折に触れ、多くのご指導を頂いたが、
今般、木佐先生が九大を退官されるという。
何とも時間の流れは早いものだ。
木佐先生のこれまでのご指導に心から感謝している。
今月20日、木佐先生の最終講義と交流会が九大で行われる。
詳細は、http://tabushi.cocolog-nifty.com/ を参照。
木佐先生は、
地方自治と司法改革やドイツなど海外の情勢にも造詣が深いが
先生のブログを読むと、
とりわけ司法改革に関し、
アジア各国が日本よりも相当にいろいろと進んでいること、
さらには最高裁判所との死闘の様子がうかがえる。
当日、私は、地元用務との調整がつかず
出席できず何とも残念だが、
私が、出席できない分も含め、
全国から多くの皆さんに参加して頂きたいと思う。
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暦は、あっという間に2月だ。
真冬の真っ只中だが、
2月に入れば、北海道でも
空の色に春の兆しを予感させる変化が、
少しは見えてくる。
さあ今日も、確実に前進します。