徒然日記
5月9日 その2866 『逢坂誠二の徒然日記』(4510)
昨夕帰函し、幾つかの会合に出席した。
その後、23時30分から
電話でラジオ番組に出席した。
そのため就寝時刻が遅くなり、
今朝は完全な睡眠不足だ。
1)ラジオ
昨夜、出演した番組は、
TBSラジオ「荻上チキ Session22」だ。
今回のテーマは、何と「公文書管理」だ。
普段は、民放ラジオでは
ほとんど扱われることのないテーマだろう。
この放送の模様は、
ポッドキャストで聴取可能だ。
是非、多くの皆さんにお聞きいただきたい。
ポッドキャストは以下で。
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今回は久々のラジオ出演だった。
私は、ラジオが好きだ。
今もラジオをよく聞くし、
テレビよりもラジオ出演が好きだ。
今回の出演で、
音声発信への思いが疼きだしている。
2)公文書
昨夜のTBSラジオは、良く公文書を扱ってくれたと思う。
公文書などという分野に関わる政治家は、あまり多くはない。
この分野は地味で、票には繋がり難いのがその理由かもしれない。
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しかし公文書は、健全な民主主義を支えるための
国民共有の知的資源だ。
国のありかたを過去から現在へつなぐ貴重な財産であると同時に、
主権者である国民の皆さんが今を知り、将来を考えるために必須なものであり、
国民一人ひとりが公文書を自由に利活用できるようにすることは、
国にとって極めて重要な責務だ。
しかし日本における公文書の位置付けは、
必ずしも高くない。
公文書管理法の施行は、
2011年4月と、たった4年前のことだ。
公文書の利活用を支える公文書館の開設も
1971年と諸外国に比べると新しいものだ。
諸外国の公文書館の設置は以下。
フランス1790年、イギリス1838年、
カナダ1872年、アメリカ1932年、ドイツ1952年。
日本の公文書館の職員数は47人、書架延長は59kmで、
実は規模の面でも最低クラス。
諸外国の職員数と書架延長は以下。
アメリカ(2,720人、1,400km)、ドイツ(790人、380km)、
フランス(570人、380km)、カナダ(850人、241km)。
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日本の公文書館は、施設、機能いずれの面でも
諸外国に比較して著しく見劣りし、
国民にも利用しにくい現状だ。
国民が利用しやすい場所に、
新たな公文書館を早急に建設することを目指して、
平成26年2月に
「世界に誇る国民本位の
新たな国立公文書館の建設を実現する議員連盟」
が設立された。
この議連が、総理、衆参議長などに新公文書館の建設を要請し、
来年度にも建設に向けての具体の作業開始を目指している。
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日本の公文書、および公文書館には、課題も多い。
・
重要な歴史公文書への力点が高い一方、
現用文書などにへの関心が低いこと
・
行政などの諸活動をどう記録するかについて
関心が低いため公文書の質に課題が多いこと
・
現用文書の管理に不安があると同時に、
公文書館に引き継がれる文書が少ないこと
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公文書は、民主主義を支える重要な財産であるが、
日本の公文書を取り巻く現状は極めて脆弱なものだ。
日本の民主主義の質をさらに高めるためにも、
公文書に関する様々なことに、
今まで以上に力を力を注いで参りたい。
今日は民主党北海道の
常任幹事会に出席のため、
札幌に向かうが、夜には帰函の予定だ。
さあ、今日もしっかりと前進します。
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2015・5・9
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札幌市長の秋元さんって民主党が応援してたけど今の心は自民党寄りだとテレビの映像や新聞みて
思いました。偏見でしょうか>
こんにちは。
「公文書は、民主主義を支える重要な財産であるが、日本の公文書を取り巻く現状は極めて脆弱なものだ。」
時間が経てば”すべてを水に流す”という気風が社会に色濃く漂う国にですから、その影響もあるかもですね。