徒然日記

4月17日 その2844 『逢坂誠二の徒然日記』(4488)




夜明け前の都内、爽やかな雰囲気だ。

今日は春の土用入り。

日中の気温は24度にもなるようだ。

ただし午後には多少雨の雰囲気もある。

1)NHK
昨日の総務委員会で、
昨年NHKが実施した
NHK関連団体のガバナンス調査に関し質問した。

これは5千数百万円にも及ぶ業務を
随意契約で実施したものだ。

しかしこの随契に関し、
NHKで作成した書類は一枚の契約書のみ。

随契に関する稟議書もないし、
契約相手方や契約単価の
適切さを検討した書類などは全く作成していないという。

こうしたものは随意契約とは言えるものではない。

恣意的契約と指摘されても仕方のないものだろう。

しかしこれに対し、
NHK側は何の問題意識も持っていない。

ここにNHKの根本的問題がありそうだ。

国民からの受信料に支えられているという意識が
完全に欠落している。

2)安保法制
安倍政権の安保法制にへの暴走が止まらない。

国民不在のまま与党内での議論だけがどんどん進む。

昨年の7月1日の
集団的自衛権行使容認の閣議決定もそうだなのだが、
そもそも日本の国がどうあるべきかの大きな議論がない。

日本がアメリカなどをはじめとする国々と同レベルになることだけが、
日本が平和になって日本に都合が良いとの一点張りだ。

他の選択肢は全くないことを前提にした議論だが、
戦後日本の歩みを思うと、
もっと冷静で丁寧な国のあり方が、選択肢になるのは当然だ。

しかしそんなものは存在しないかのような乱暴な議論だけが横行する。

昨日の朝日新聞は、
「巨大法案で見失うこと」と題する社説を掲載した。

==以下、抜粋引用==

今国会の焦点となる安全保障法制は、
戦後日本の安保政策の歩みを
根っこから覆してしまうような巨大な法案である。

第一に、日本防衛の文脈。
集団的自衛権の行使を容認し、
他国への攻撃でも、新3要件のもとで武力行使を可能にする。

第二に、同盟強化の文脈。
米軍艦船などを守れるようにし、
周辺事態法の地理的制約もはずして後方支援を拡充する。

第三に、国際貢献の文脈。
他国軍への後方支援や国連PKOはもとより、
PKO以外の平和協力活動も拡大する。

それぞれの課題が複雑に入り組み、論点も多岐にわたる。

それ以外にも、自衛隊による邦人救出など
多種多様な規定が盛り込まれる見通しだ。

これまで自衛隊が実績を積み重ねてきた国土防衛やPKOなどと、
そのほかの活動拡大を同列には論じられない。

それなのに、すべて安保法制という大きな袋に入れ、
一気に成立をはかろうとしている。

そのなかで見失ってしまうことがないか。

「安全保障環境の変化」があるにせよ、
安保法制だけが、その対応の「解」なのか。

安保法制の本質と日本の将来像を語り、
覚悟と理解を求める気があるのだろうか。

国際貢献での後方支援を定める恒久法の名称は
「国際平和支援法」となっているが、
戦争に参加する現実を表しているとは思えない。

本来は後方支援法か他国軍支援法とでも呼ぶところだ。

戦争支援という実態を糊塗する意図があるのではないか、
と勘ぐりたくなる。

なにより、自衛隊の海外派遣は慎重であるべきだ。

議論が拡散し、焦点が見えにくくなっているが、
この原則をゆるがせにしてはならない。

==以上、引用終了==

私が重視したいのは、次のポイントだ。

『安全保障環境の変化があるにせよ
「安保法制」だけが、その対応の「鍵」なのか』

日本には、もっと別の選択肢があるはずなのに、
そのことが全く視野に入っていない。

そしていずのまにか安保巨大法案の議論に引きずり込まれている。

安保巨大法案議論の前に私たちは、
他の選択肢も含め大きな視野で
日本の立ち位置を議論しなければならない。

愛川欽也さんが亡くなった。

ポール、テトラ、タマタマなど、
40数年前のパックインミュージックでの出会いは、
ワクワクし、衝撃的だった。

また一つ、時代が終わった感じがする。

80歳だったという。

合掌。

さあ、今日もしっかりと前進します。
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      2015・4・17
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