徒然日記
10月19日 その2614『逢坂誠二の徒然日記』(4309)
夜明けまでまだ2時間近くもあるミュンヘンの朝、
東の空高く月齢25日を超えた細い月が白く輝いている。
今日も、晴れの予報だが、朝の気温は5度と低い。
1)歴史
ベルリンのドイツ連邦議会やブランデンブルク門のそばに、
「虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑」
(Denkmal für die ermordeten Juden Europas,
通称ホロコースト記念碑)がある。
約2ヘクタールあまりの敷地に、
コンクリート製の石碑2,711基が並ぶ
何とも重厚な空間だ。
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日本でいえば、永田町か霞が関のど真ん中、
そんなところにも相当する場所だが、
そこにホロコースト記念碑が、
しかも2005年5月12日という近年に建立された。
このニュースを聞いたとき、
ドイツの歴史に向き合う姿勢に驚き、
その後、実際に自分の目でこの記念碑を見た際も、
あらためて感嘆した。
ドイツも様々な課題を抱えているが、
過去を直視する姿勢には、本当に頭が下がる。
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ドイツでは、ナチス時代の強制収容所跡地も保存し、
積極的に公開しているが、
昨日は、そのうちの一つ、
ベルリン郊外のダッハウ(Dachau)強制収容所跡を訪問した。
ここでは、3万人以上が亡くなっているが、
その現状を様々な展示資料で紹介している。
ガス室、遺体焼却施設も保存され、
収容施設は2棟が再建されている。
現場では、
過去の残虐な現実から目を背けたいとの思いにかられるが、
昨日も多くの見学者がダッハウを訪問し、
施設のあちこちで10~20人の沢山のグループが、
熱心に説明に聞き入っていた。
若い方、さらには英語圏の皆さんの訪問も
少なくない印象を受けた。
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見学し終わって、
人間の愚かさと収容所の悲惨さに、
吐き気をもよおすほどの感覚に陥る。
その一方で、
悲惨な歴史を風化させてはならない、
不都合な事実も後世に語り継がねばならない、
ドイツのそんな強い意志を改めて感じている。
2)本質
安倍内閣の閣僚が、辞任するとかしないとか、
そんなニュースが流れている。
報道されていることが事実なら、
キチンとした対応をしなければならないのは言うまでもない。
だが我々は、閣僚の処分などで溜飲を下げてはならない。
安倍政権の問題は、本質的にその政策であり、
今後の日本のあり方に対する考え方だ。
どんなに閣僚が処分されようがどうしようが、
安倍政権の本質は変わらない。
このことを忘れてはならない。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2014・10・19
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