徒然日記
1月24日 その2346『逢坂誠二の徒然日記』
函館はここしばらくの中では、
多少、暖かめの朝となった。
朝の最低気温は氷点下3度程度。
昨夜から今朝にかけて、雪は降っていない。
日中も5度まで上がると見られ、
久々に真冬日を脱出しそうだが、
気温が上がれば、雪崩などの心配も多い。
注意が必要だ。
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昨夜は、函館市の社会福祉協議会の
新年会に出席した。
多くの皆さんにご挨拶させて頂いたが、
次の会合の都合で、
45分間の滞在で中座せざるをえず、
本当に申し訳なく思う。
1)安倍謀略阻止国会
第186通常国会が今日、召集される。
会期は6月22日までの150日間。
101兆円を超える歳出規模となる
2013年度補正予算案と
2014年度予算案の審議をはじめ
重要事項が目白押しだ。
安倍総理は、
通常国会を経済の「好循環実現国会」と位置付けたようだが、
標榜した看板と国会運営の真意が一致するとは限らない。
前回の185国会を、
安倍総理は「成長戦略実行国会」と銘打った。
だが実際には、特定秘密保護法が強行採決されるなど、
看板とは別の内容になった。
今国会での集団的自衛権の行使容認検討に
言及する政府関係者もおり、
これまで国民に十分に説明していない重要事項をはじめ、
ガッチリと審議し、
特定秘密保護法は廃止するなどの措置をとってもらいたい。
現時点で、今国会の重要論点を次のように捉えている。
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【特定秘密保護法】
・
秘密の範囲が曖昧、内閣の裁量で秘密が決められる
・
「国会」「裁判所」よりも「内閣」の力が強まり三権分立が崩れる
・
知る権利や優越的人権である「表現の自由」が脅かされる
【原子力発電所】
・
処理できない「使用済み核燃料」が既に1万7千トンも存在
・
行き場のない「プルトニウム」44トン(原爆5千発分、半減期2万4千年)
・
「大間原発」稼働を決定づける「核燃料サイクル」の積極的な継続
【教育への政治介入強化】
・
教育に対する知事市町村長の権限強化
・
教科書検定や歴史教育への政府の介入
・
愛国心や道徳感を強要するおそれのある教育への転換
【経済と財政】
・
大企業、多国籍企業、投資家に有利で地域や個人に不利な政策
・
需要増ではなく、円安などによる悪い物価上昇の反面、上がらない賃金
・
金利上昇で国地方の借金利子増大(金利1%増で利子10兆円増)
【TPP】
・
選挙公約に反するTPPへの積極参加
・
貿易、金融、保険、社会保障など、日本の仕組み・文化の大転換
・
地産地消、地場企業に配慮する自治体政策が阻害される懸念
【消費増税】
・
「社会保障と財政の基盤強化」が目的だったが、公的投資等の財源に
・
逆進性対策、小規模事業者への配慮が不足
・
医科、歯科、調剤への配慮がなく医療基盤が揺らぐ可能性
【平和主義の崩壊】
・
専守防衛を目的とする「抑制」から「増大する防衛」に(新防衛大綱)
・
「武器輸出三原則」の見直しで平和主義が骨抜きに(安全保障戦略)
・
オスプレイ17機、無人偵察機など新しい武器の購入(防衛力整備計画)
【自民党憲法改正草案で憲法三原則の崩壊】
・
平和主義から「武力主義」へ
・
国民が主役の国民主権から「国による統治強化」へ
・
表現の自由などの「基本的人権の制限」へ
【情報統制圧力の高まり】
・
4人だけの「国家安全保障会議」で重要事項を決定
・
内容は特定秘密保護法で秘密に
・
NHK人事への政治介入強化で、政府広報化への懸念
【中央集権の強化】
・
地方交付税の補助金化
(行革や地域振興など、国の意向に従えば交付税を増額させる)
・
個別ひも付き補助金の増加
・
基地や原子力発電に地域の声が反映されない
【外交への不安】
・
靖国参拝と近隣外交(韓国・中国)の深刻化
・
ソチオリンピックへの対応(欧米との違い)
・
経済主導外交によるモラルの崩壊
(相手国の文化や政情を無視、トルコなどへの原子力輸出)
【成長戦略】
・
法人税減税の効果が不透明
・
過剰な規制緩和による競争の激化
・
事業主主導の多様な働き方で労働環境の劣悪化
【補正予算案・予算案】
・
財政規律
・
公共投資のダブつき(バラマキ懸念)
・
窮屈な医療福祉社会保障
【地域課題】
・
北海道新幹線(札幌延伸早期完成、青函トンネル内速度、道新幹線の経営)
・
JR北海道問題
・
函館線熱田川付近(八雲町)の早期改善
・
北海道縦貫道大沼トンネルの早期開通
・
漁業振興策
・
ポスト農業戸別所得補償
・
病院船
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もちろんこれらの論点に限らず、
社会の動き、国会論戦の中で
論点が動いていくものと思う。
私もそれらの動きをしっかりと見極めて、
随時、国会に向け、さらに地元の皆さんに向け、
情報発信をすることとする。
日本の正念場となる。
「安倍謀略阻止国会」がスタートする。
2)暴言
安倍総理が、ダボス会議の記者との意見交換で、
悪化している現在の日中関係を、
第1次世界大戦で対決する前の
英独関係に例えて説明していた。
これに対してある外国人記者は、
安倍総理の(この)発言が最も印象に残っており、
それは若干の恐怖でもあったとも述べている。
この安倍総理の発言が、
日中間の新たな対立の火種になる可能性が高い。
やれやれという思いだ。
今日は、下弦の月だ。
今日も、しっかりと前進します。
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2014・1・24
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