徒然日記
10月2日 その2232『逢坂誠二の徒然日記』
東日本は雲が多め、西日本は太陽マークが
多い。
今朝は、そんな雰囲気の予報が出ている。
函館も終日、雲が多めの天候だ。
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楽天の田中投手が開幕23連勝だ。
凄過ぎる!!
1)消費増税
昨夕、来年4月からの
消費税率の3%引き上げが閣議決定された。
消費税率の引き上げは、
1997年以来、17年ぶりだ。
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補正予算や減税による
5兆円規模の経済対策も決まった。
復興法人税の1年前倒し廃止や
賃上げした企業の法人減税などが柱だ。
低所得者に1万円支給
(年金受給者らには5千円上積み)することも盛り込まれた。
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しかし昨年12月以降、
消費税議論が完全に当初目的を見失った感じだ。
本来、
「税と社会保障の一体改革」だったが、
大企業減税とか景気対策が先行し、
当初の目的から大きく外れている。
この10ヶ月、無駄遣い削減も忘れ去られたし、
昨年11月14日の党首討論で明示された、
選挙制度改革も国会議員定数削減も、
いまだ手つかずだ。
やるべきことをやらないで、
消費増税を決めたことは、不誠実だと感ずる。
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そもそも増税は嫌な政策だ。
しかし、
社会保障の安定化と財政への信頼維持のため、
消費増税の道すじは必要なことであり、
そのために昨年、我々は大き過ぎる犠牲を払った。
増税の最終決定の前には、
景気動向、逆進性対策、転嫁対策、
医科・歯科・調剤対策などの条件を整える必要を、
我々は指摘していた。
すなわち条件が整わなければ、
実施は難しいということだ。
ところが今回は、
大企業向けと公共投資など景気対策の一部を除き、
消費増税の前提条件が整っていない。
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特に消費増税の本来の目的が、
忘れ去られている。
財政の悪化と社会保障費の増大により、
現在の社会保障さえ維持できない現状だ。
だから消費増税によって新たな財源を確保し、
全額を社会保障財源にする必要があった。
子ども子育て対策、医療介護の充実、
年金制度の改善、貧困格差対策など、
社会保障の充実に2.7兆円を充てる。
社会保障の安定化、
今の社会保障を守るために10.8兆円を充てる
生活保護など現行社会保障制度の不都合の解消や
生活者支援制度の活用による
第二のセーフティネット充実も必要だ。
社会保障国民会議では年金問題が鍵の一つだった。
政権が交代しようとも
揺るぎのない年金制度を
社会保障国民会議で議論する必要があった。
公的年金の一元化や
最低保障年金なども重要なポイントだった。
これらのことをさらに具体化さる必要があったが、
最近は、これらの議論がすっかりなりを潜めてしまった。
一体何のための増税なのか、
その目的を見失った印象だ。
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法人税は、
収益の上がった法人にしか課税されないが、
法人税減税が実現する。。
消費税は、大法人も、
高額所得者も低所得者も課税される。
一般論として、
大きな組織や所得の高い層に有利、
小さな組織や低所得層に不利
と指摘されるのが消費税だ。
だから逆進性対策が不可欠だった。
ところが今回、そのことを十分に議論はできていない。
小規模事業者の転嫁対策も不十分だ。
医科・歯科・薬剤の消費税問題も未解決だ。
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こんな中で実施すれば何が発生するだろうか。
大企業よりも、
個人や中小企業に厳しい状況が生まれるだろう。
増税、物価高、社会保険料の増加、医療福祉の切り下げ、
こうした四重苦に陥るのではないだろうか
この10ヶ月、
景気経済に浮かれ過ぎた日本の現状が嘆かわしい。
2)原発ゼロ
小泉純一郎元首相の原発ゼロ発言が加速している。
昨日も名古屋市で原発ゼロを主張する講演を行った。
・
今こそ原発をゼロにする方針を
政府・自民党が出せば、
世界に例のない循環型社会へ結束できる
・
経済界では大方が原発ゼロは無責任だと言うが、
核のゴミの処分場のあてもないのに
原発を進める方がよほど無責任だ
・
原発ほどコストのかかるものはないと
多くの国民が理解している
・
捨て場所もないような原発を
経済成長に必要だからとつくるより、
同じ金を自然エネルギーに使って
循環型社会をつくる方が建設的じゃないか
こんな発言をしたようだが、全く同感だ。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・10・2 Seiji Ohsaka
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こんにちは。
ばらまき公共事業と米国債を買うための財源がほしいならば、
所得税の累進性を20年前の水準に戻せば、3,4兆円は黙って
いても出てくると言われていますが、そうすべきでは?。
税金は取りやすいところから取るのではなく、あるところから取る、
これが基本でしょう。