徒然日記
1月27日 その1985『逢坂誠二の徒然日記』
函館の空には、
雲が広がっているが、
明るめの朝だ。
気温はマイナス1度。
昨日、江差に向かう途中、
極めて激しい吹雪で、
前が見えないほどの状態だった。
今朝の函館はその雰囲気もおさまり、
午後にはさらに穏やかになる見込みだ。
日中は1度程度と予想されている。
1)騙されてはいけない
政府は、地方公務員の給与引き下げを自治体に要請し、
その引き下げに相当する地方法交付税を減額するという。
反面、減額された地方交付税に相当する額を、
新たな交付金として自治体に交付するという。
歳入額としては、
自治体が安心するような額を、
とりあえず確保したかのように見えるが、
騙されていけない。
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・
この交付金の財源は、
地方債を充てるようであり地方の借金になる
・
この交付金は、
国と同程度まで
給与を引き下げない自治体には交付しない
・
交付金は、
一定程度使途に縛りがかかる見込み
・
交付税削減が将来復元される見込みがないうえ、
逆に新しい交付金が継続される保証もない
====
新政権の自治体に対する政策は、
やはり信じられない。
・
使途の自由な自治体固有財源である
交付税を減額させる代わりに、
使途の縛りがある交付金をすることは、
地方財政への国の関与を強化し、
自治体の自由裁量枠を狭め、
責任ある自治の確立に真っ向から反する
(しかも交付金は、地方の借金)
・
交付金によって、
地方公務員人件費への差配を強化することは、
給与を自治体自らが条例で定めるという
自主性自律性を阻害する
・
財源の予見可能性が低下し、
国への依存度が高まる
====
とりあえずお金を渡し、
もの言わぬ自治を慫慂する、
これが新政権だとしたら、何とも残念だ。
給与を引き下げたいと考えている首長の中には、
こうした国のやり方を歓迎する声もあるかもしれない。
国の統治であれ、自治であれ、
短期的には依存は楽なことだ。
しかしそれでは、
自ら考えることを避けるようになり、
国や自治の劣化につながって行く。
責任ある自主性、自律性を貫くことは、
苦しさ辛さも伴うが、
最終的には、
主権である国民を、
そして自治を、国を、強くするものだ。
この覚悟はない政治は、政治たり得ない。
目先の歓心を買うばかりで、
将来を見据えた道を歩まずして、
最終的な国民の満足はあり得ない。
今日は満月だ。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・1・27 Seiji Ohsaka
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1)騙されてはいけない
政府は、地方公務員の給与引き下げを自治体に要請し、
その引き下げに相当する地方法交付税を減額するという。
同感ですが…国(政府)がちょこちょこ関与して交付税を増減されるのは止めてほしい(旧態依然の中央による地方統制)。
ところで、中央からの移転支出(交付税)の必要性は認識しておりますが、妥当な水準はどのくらいなのでしょうか?
小泉政権時に議論されておりましたが、あの議論は白紙なのでしょうか?
この日記を読んでも、中央からの移転支出の適正水準に対する考え方が見えない。
S省やKK省などが省益優先で関与する程、国の財政状況は甘くないことは言うまでもないこと。
ここらへんの考え方が分からないと迂闊に近寄れません!