徒然日記

水産業はなくてはならない産業(逢坂誠二の徒然日記)

【25年2月16日 『逢坂誠二の徒然日記』8082回】
午前5時過ぎの函館、この時期としては珍しく朝から雨です。空全体に雲が広がっています。気温は2度程度です。日中は晴れ時々雨か雪、9度程度の予報です。

1)水産業はなくてはならない産業
日本の水産業は、単に魚を供給する産業にとどまらず、食料安全保障、地域経済、文化継承、国際競争力、環境保全、防衛など多面的な役割を担っています。そのため、水産業の衰退を防ぎ、持続可能な形で発展させることは、日本全体の利益につながる重要な課題です。政策支援や技術革新、後継者育成など、多角的なアプローチを通じて、日本の水産業を未来へとつなげていく必要があります。(具体的な政策は、後日、列挙します。)

1. 食料安全保障の確保
日本は四方を海に囲まれた国であり、国民の食文化において水産物は欠かせない存在です。特に、日本の食料自給率は約38%と低く、水産物の自給率は約56%と比較的高いものの、依然として輸入依存の傾向があります。国内の水産業が衰退すれば、輸入依存度がさらに高まり、国際市場の影響を受けて価格が高騰するリスクや、供給不安が発生する可能性が高まります。

2. 地域経済と雇用の維持
水産業は日本全国の沿岸地域において基幹産業の一つであり、特に北海道、東北、北陸、九州などでは多くの漁業者や水産加工業者が生計を立てています。一方、漁業者の高齢化や後継者不足が深刻な課題となっています。水産業の衰退は、これらの地域の経済縮小や雇用の減少を招き、地域の人口減少を加速させる要因となります。

3. 伝統文化・食文化の継承
日本の食文化は、寿司、刺身、煮魚、干物など多種多様な水産物を活用した料理が特徴です。これらの伝統的な食文化は、水産業と密接に結びついており、漁業が衰退すれば、それに伴い食文化の継承も困難になります。例えば、日本各地の郷土料理には地域ごとの特産の魚介類が使われており、こうした文化が失われると、食の多様性も損なわれることになります。

4. 国際競争力の維持
日本の水産業は、国内市場だけでなく、海外市場にも大きな影響を与えています。例えば、日本産のホタテ、ブリ、サバなどは海外でも高い評価を受け、最近の水産物輸出額は3千億円をこえています。水産業が衰退すれば、こうした輸出産業としての競争力も低下し、日本経済にも悪影響を及ぼすことになります。

5. 観光産業との連携
水産業は観光産業とも深く結びついています。函館の朝市、豊洲市場、各地の漁港での観光体験など、水産業は観光の魅力の一部となっています。特に、食を目的とした訪日観光客にとって、日本の新鮮な魚介類は大きな魅力です。水産業が衰退すれば、これらの観光資源の魅力も低下し、観光業にも悪影響を及ぼす可能性があります。

6. 環境保全と生態系のバランス維持
水産業が適切に管理されていれば、海洋環境の保全にも寄与します。近年、日本の漁業者は持続可能な漁業の実践として、資源管理型漁業や漁業権制度の見直しを進めています。水産業が衰退すれば、漁業者が主体となって行う海洋保全活動も縮小し、結果として生態系のバランスが崩れる可能性があります。

7. 防衛・領海管理への貢献
日本の水産業は単なる産業にとどまらず、防衛・領海管理の観点からも重要な役割を果たしています。沿岸漁業者が日常的に日本の海域で操業することで、領海や排他的経済水域(EEZ)の監視にも貢献しています。例えば、近年、中国や北朝鮮による違法操業が問題視されていますが、日本の漁業者の存在はこうした動きを抑制する効果を持っています。漁業が衰退し、沿岸での漁業活動が減少すれば、こうした監視機能が弱まり、日本の海洋権益の維持が困難になる可能性があります。

水産業は、日本にはなくてはならない産業です。

【25年2月16日 その6385『逢坂誠二の徒然日記』8082回】
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