徒然日記
知らなかった「君は天然色」/逢坂誠二 #7831
【24年6月10日 その6134『逢坂誠二の徒然日記』#7831】昨日は、青森から大宮を経由して魚津、富山、高岡で、山としひろ(富山1区総支部長)、こしかわ康晴(富山2区総支部長)さんの応援、さらに福井に移動し、西山りえ(福井1区総支部長)の応援を行っています。今日午前も福井に滞在し、街宣活動などを行います。夕方には、役員会のため上京します。福井は雲多めの朝ですが、雲の隙間から朝日が見えます。朝の気温は既に20度に達しています。
1)知らなかった「君は天然色」
2日続けて音楽にまつわる話題です。
1981年、私が大学2年3月に発売された、大滝詠一さんのアルバム「A LONG VACATION」は、日本のロック・アルバムの中でもトップクラスに君臨する名盤です。日本のロックはあまり好まないと勝手に決めつけていたのですが、このアルバムには私もハマりました。
このアルバム1曲目の「君は天然色」は、非常に印象深いイントロでスタートします。当時、8トラックのカラオケが出回り始めたばかりで、同級生が熱唱していたのを思い出します。
作詞は松本隆さんです。
「くちびるつんと尖らせて」で歌が始まります。「机の端のポラロイド」、「夜明けまで長電話」、「渚を滑るディンギー」など、印象的な言葉が散りばめられています。
「想い出はモノクローム 色を点けてくれ もう一度そばに来て はなやいで 美しの Color Girl」で、歌が終わります。別れた彼女を思う完全なラブソングです。
作詞をした松本隆さんには、26歳で早逝された病弱の妹さんがいたそうです。実は、その死が投影されたのが、この歌詞だというのです。昨日の東京新聞の特集記事でそのことを知り、何とも感慨深い気持ちになっています。
松本さんは、思いっ切り明るい作品にしてもらうため、この歌詞の真意を大滝さんに伝えなかったといいます。ある種、騙したのです。その結果が、あのリズム、あのメロディーです。大滝さんも、きっとそんなことを知らずに亡くなったのでしょうね。
「君は天然色」に込められた事実を知り、昨日、改めて曲を聴きました。サウンドが華やかな分、悲しみも深くなる、心が痛くなる感覚を覚え、また社会の変化への追慕でもあったことを知りました。
話は変わりますが、大平正芳さんが亡くなったのが1980年です。やはりあの頃が、今の社会への分岐点だったと思わざるを得ません。佐藤泰志さんも同時代です。
40年も漂流したのですが、今改めて、思います。
人に優しい、人が基本の社会を再構築しなければなりません。
そのために歩みを止める訳には行きません。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2024.6.10===
逢坂誠二への個人献金はこちらです。
ohsaka.jp/support/donation.html
こんにちは。
1980年と言えば、まだまだ世の中には広い開拓地が
あると思われていたころですが、大平氏の死去に伴う
政治の変質から40年の変遷を経て、遂に東洋経済誌が
下記のような記事を掲載するまでに至りました。
逢坂さんの問題意識と重なる所が多くありそうです。
――――(引用)―――――――――――――――
政府は「賃上げ」ばかり言いますが、賃上げしたところで
昨今の物価上昇に追いついていません。何より、賃上げできる
大企業勤務の若者はいいかもしれませんが、就業者の7割を
占める中小企業で同レベルの賃上げができる保証はありません。
恵まれた環境にある者はさらに恵まれ、そうでない者はさらに
悪化していくという「K字経済(富裕層と貧困層の経済格差など
経済の二極化が進む状態)」が加速し、それは同時に「結婚・出産
できる層」と「できない層」の二極化になるとともに、中間層が
消滅していくことになります。
「少子化はお金の問題ではない」と簡単に片づけないほしい。
「お金の問題」は「心の問題」です。何も食うのに困るほどの
貧困を救えという話ではありませんが、人口ボリュームの多い
中間層の若者が結婚にしろ出産にしろ、その意欲を喪失して
しまったら、国全体の経済も未来も失われてしまうでしょう。
https://toyokeizai.net/articles/-/759984
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うらべ