徒然日記

23年4月8日 その5705『逢坂誠二の徒然日記』(7402)

夜明け前の函館は空全体に雲が広がっています。気温は7度程度。日中は曇り時々晴れ、気温は12度程度の見込みです。今日は花まつりです。
昨朝、羽田を出て、建部奈津子 道議候補の応援のため稚内入りし、夕方まで滞在。その後、新千歳、丘珠経由で帰函しました。今日は、統一自治体選挙前半最終日です。函館と北斗で、石川ひでゆき さんをはじめ道議候補の応援に入ります。

1)虚構の防衛財源
岸田総理は防衛費の異次元の増額を決めました。その財源の裏付けとなる財源確保法(財確法)案の審議が始まっています。
防衛費を段階的に増額して2027年度には8.9 兆円にする予定です。そのために2027年度には、新規の財源として3.7兆円が必要になります。
税源の1つが、法人税、たばこ税、所得税の増税です。これで1兆円強を確保します。
2つ目は、国有財産売却など税金以外の収入です。約 0.9兆円を予定しています。
3つ目は、1年間の予算を使った後の残額、つまり決算余剰金の活用です。約0.7兆円を予定しています。
4つ目は、歳出改革です。これで1兆円強を予定しています。
しかしどれもこれも問題の多い財源です。
増税によって2027年度に1兆円強の財源を確保するためには、27年度よりも早い段階で、増税のための法改正をする必要がありますが、その時期はまだ明確にはなっておりません。私は、今は増税できる時期だとは思われません。
2つ目の税外収入は、いつまでも売却資産がある訳ではありませんし、資産売却以外の収入には元々の財源が赤字国債というものもあります。安定財源とは言えるものではありません。
3つ目の決算余剰金も、それを財源にしなければ赤字国債の発行を減らすことになりますので、事実上、赤字国債の活用と言えるものです。これも安定財源とは言えません。
最もよく分からないのが、4つ目の歳出改革です。どの経費をどのように改革(削減?)するのかも不明ですし、そもそも財源と呼べるものなのかも分かりません。
防衛費をGDP費2 %にする、2027年度には8.9兆円にすることを先に政府は決めましたが、その詳細内容は不確かです。その上、財源確保の見通しがないならば、虚構歳出を虚構歳入で賄うという、虚構まみれの防衛費という他はありません。
とにかく政府は、なり振り構わず財源をかき集めた格好です。これでは異次元の少子化対策に回る財源が見当たりません。少子化対策予算で可能性があるのは、社会保険料の増額、国債発行、自治体負担の増加額などでしょうか。
財政規律も見えず、日本の予算は完全に鵺(ぬえ)のようになってしまいました。
私は、ここでも公文書と同じことを言いますが、日本の財政の透明性を高めて国民が当たり前のように検証できる状態を作らなければなりません。

さあ今日も ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.4.8===
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