徒然日記

23年1月16日 その5623『逢坂誠二の徒然日記』(7320)

国会準備のため昨夜、都内入りしました。夜明け前、路面は濡れていますが、雨は降っていません。空全体に雲が広がり星も月も見えません。気温6度、日中は7度の見込みです。終日、雲の多い天候です。YMOの高橋幸宏さんが亡くなりました。またあの時代が去って行きます。合掌。

1)国民への説明は後回し。日本の主権は
岸田総理が欧米訪問を終えて帰国しました。帰国前のワシントンで行った記者会見で岸田総理は次のように語りました。
「バイデン大統領との会談では、反撃能力の保有や防衛費の増額などを含め、わが国の安全保障政策を大きく転換する決断を行ったことについて説明し、全面的な支持が表明された」
「侃侃諤諤の議論を行った上で、 1つの結論をしっかりまとめていくのが責任政党・自民党の伝統で、今回も伝統を背負った決定ができた。次は野党との活発な国会論戦を通じて、防衛力強化の内容や予算、財源について国民への説明を徹底していきたい」
この会見で驚いたのは、総理が臆面もなく今後「野党との国会論戦を通じて、国民への説明を徹底していきたい」と述べたことです。つまり政府与党内での議論、アメリカへの説明、そして最後に国民への説明、総理はこんな手順を想定しており、国民は最後だということです。また今回の日米共同声明や一連の会談などによれば、米軍と自衛隊の一体化がより一層進みます。
今回の件に関する各紙の社説は以下です。
読売:強固な同盟は国際秩序の要だ
産経:日米首脳会談 世界の平和へ結束示した 同盟の決意を中朝は見誤るな
日経:日米同盟の深化で世界の安定に貢献を(14日付)
毎日:日米首脳会談 緊張制御する安保戦略を
朝日:日米首脳会談 国民への説明 後回しか
道新:日米首脳会談 追従の安保一体化危うい
東京:軍事協力「深化」日米安保の変質を憂う(13日付)
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私は、日米同盟は重要なものだと考えています。戦後の日本の歩みを考えると日米同盟が防衛の基本であることは論を待ちません。したがって両者が連携することも重要です。しかしそれは、憲法の範囲であり専守防衛が確実に担保されるものでなければなりません。今回の日米の協議や声明がこの範囲であるのか否かを確実に検証しなければなりません。加えて独立した国家として日本の主権が守られる必要もありますが、この点は、日米地位協定などに見られるように戦後一貫して不十分なままです。日本の主権を確立するために将来に向けてどのような手順を描くのかも重要なポイントです。また軍事力だけで平和を維持できるものではありません。経済力、外交力も含めた総合力を発揮する中で、平和を守るための取り組みを進めます。

さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.1.16===
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