徒然日記
20年10月5日 その4791『逢坂誠二 の徒然日記』(6488)
昨日も、函館市内を歩いて、
色々な方の話を伺っております。
多様な方々からたくさんのことを
教えて頂けるのは有り難いことです。
一方、雨のため予定していた街頭活動ができず残念。
あまり綺麗な言い回しではありませんが、
「日雇い殺すにゃ刃物はいらぬ雨の三日も降ればいい」
というセリフを聞くことがあります。
これは我々にも当てはまります。
三日も雨が続けば街頭活動もできません。
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函館市弁天町に築後100年の旧野口梅吉商店があります。
学生さんたちがここを「わらじ荘」と名付けて、
住み込み共同生活を送っています
前回の初訪問時、
わらじ荘の取り組みに凄さを感じました。
わらじ荘での共同生活、共同作業は、
面倒そうですし、便利そうでもありません。
築100年の古民家ですから、冬は相当に寒いでしょう。
でもここに集う大きな意味があると私は感じ、
昨日の1周年感謝祭にもおじゃまさせて頂きました。
代表の下沢杏奈さんから、1年を振り返る話がありましたが、
その内容を知り、この取り組みの凄さを改めて確信しています。
古民家の補修、修理、しかし風呂もありません。
近所の方のご好意でもらい湯で凌ぐうちに、
やっとシャワーを設置できました。
面倒で不便なことばかりです。
共同生活をしながら、
函館の海を考える取り組み、おうちが図書館、
青空図書館、キャンドルナイトなどのイベントも実施します。
カルぺという、呑み屋もできました。
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こんなことをやらなくても、
今の学生ならば小綺麗なワンルームマンションでも借りれば、
快適で便利に暮らせるハズです。
ちょっと見、無駄なことをやっているように見えます。
その中ではきっと、悩む、考える、喧嘩する、
支援したりされたりなど、
本来ならやらなくてもよい様々なことがあるのだと思います。
効率的に実施するとか、
生産性を向上させることなどとは無縁の取り組みです。
でも誰にも強制されずに自力でこうした体験をすることが、
人に安らぎ、満足感、成就感などをもたらしている感じがします。
スマートに合理的に暮らすことでは
得られないものが存在しているのです。
ゼロからスタートした共同の生活や取り組みですが、
地域の皆さんと繋がり、昨日も多くの方が集まりました。
代表の下沢さんはネットに次のように綴っています。
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だから私はここわらじ荘を
弁天町をベースとした「他者と出会える場所」&「表現できる場所」にしていこうと決めました。
学校にいるだけでは知り得ないリアルな世界で
漠然とやってみたいな~と隠し持っている種を蒔ける場所。
学校では出会えないような
変なヒトに出会ってしまい、ついつい自分を表現してしまう空間をつくってみたいと思ってしまったんです。
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わらじ荘には、私たちの社会が失ったものが転がっています。
下沢さんは 23歳。
ミミズになりたいと言う、
おそるべき23歳です。
この取り組みが今日18時16分から
HTB テレビ「イチオシ!!」の中で放送されます。
(北海道内のみの放送です。)
今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2020.10.5===