徒然日記
20年8月13日 その4738『逢坂誠二 の徒然日記』(6435)
お盆の13日です。
8月1日、そして13日を節目に、北海道の雰囲気が、
秋に向ってどんどんと進む印象があります。
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いわゆる「黒い雨」訴訟、
先月の広島地裁判決を不服として、
国と広島県・市が控訴しました。
同時に、援護区域の拡大を視野に
検証作業に着手すると厚労大臣が表明しています。
国の控訴により、問題解決に
さらなる時間を費やすことなります。
原告の高齢化、既に亡くなられた方もおります。
国は控訴を断念し、
判決に沿って原告の方々に一刻も早く
手帳を交付すべきなのです。
検証する方針を表明しましたが、
いつまでに行われるのかも不明確ですし、
もっと早く調査検証すべきだったのです。
控訴と聞いて何とも残念でなりません。
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17日に4〜5月のGDPが発表される方向です。
今回は、コロナ禍によって相当な悪化が見込まれています。
しかし今回の悪化はコロナ禍だけではなく、
以前からの政権の判断や政策の誤りもあって
悪化していることを認識しなければなりません。
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7月30日、内閣府の景気指数研究会が
2012年12月からの景気拡張期は
18年10月に山を付けたと認定しました。
後退局面入りは今年初めごろまでのデータで確認できるとして、
研究会座長の吉川洋 立正大教授は、
「今回の山の決定にコロナは無関係」と発言しました。
日本経済はコロナ禍による影響以前に、
すでに1年半近く景気後退を続けていた可能性が高いのです。
2018年に入ってからの景気動向指数は、
一貫して右肩下がりでした。
昨年初めごろから景気の変調は明らかで、
景気の息切れは見てとれたのですが、
その後も政府は「回復」と言い続けていました。
昨年10月時点で、
前回2014年の消費増税時と比較しても、
消費支出、景気ウオッチャー調査、小売売上高、日銀短観などは、
全体にマイナスの影響が出ていました。
それにもかかわらず消費増税を断行し、
景気が下向きの中で、
それをさらに助長する結果となりました。
現に2019年10~12月期のGDP改定値は、
実質で前期比1.8%減、年率換算では7.1%減となっています。
しかし政府が月例経済報告の基調判断から
「回復」の表現を削ったのは、
コロナ禍による影響が明らかになり始めた今年3月です。
つまり政府は景気の厳しい状況が見えているのにそれを認めず、
その中で消費増税を行い、さらに景気悪化を招き、
その上で、コロナ禍の影響を受けていることになります。
当初予算を組み替えてコロナ禍対策を素早く行うことや、
持続化給付金の対象拡大や基準の見直しなどをはじめ
大胆な対策を行うことを、立国社として提言したが
残念ながら政府はそれに応ずることはありませんでした。
安倍政権は、景気を判断する数値などが
悪化しているにも関わらず、
それを正視せず回復を言い続けました。
さらに昨年の消費増税、コロナ対策の不手際によって、
GDP減をより深刻なものとしたと言えます。
GDPの大幅悪化をコロナ禍だけのせいにしてなりません。
こんな中ですから、政府は早急に臨時国会を召集し、
事業主へのより手厚い支援や医療機関の経営支援などをはじめ、
追加のコロナ対策を議論し、早急に実施すべきなのです。
今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2020.8.13===
新党の綱領案を読ませていただきました。
極力政治用語を排し、わかりやすい言葉で、これからの社会、国のあり方を描き、進むべき方向を示したもので、共感しました。作成に当たったご苦労、ご腐心に敬意を表します。
一方、玉木代表の会見発言には強い憤りを禁じ得ません。これまで合流に前向きな態度を見せつつ、交渉過程で後出し風に次々とハードルを上げて、ついに妥結寸前で、イチ抜けた、を公言するなど、これまで誠実に話合いを積み重ねてきた両党の交渉者をバカにする裏切り行為で、人間としても全く信用できません。今後は、念願である自らが主導権を握れる道を探りつつ紆余曲折を重ねるのでしょうが、悪しき政治家の範例を見る思いです。