徒然日記
19年12月16日 その4497『逢坂誠二 の徒然日記』(6194)
昨日は、朝起き会の後、
岩見沢でのタウンミーティングに出席し、
夜までに帰函してました。
岩見沢は函館とは打って変わり一面の銀世界。
タウンミーティングには、
神谷代議士、岸参議出席し空知の皆さんと、
意見交換をさせて頂きました。
どうすれば政治家になれるのか自衛隊のあり方憲法議論の現実 安倍政権の教育少子化対策エネルギーシフト北海道の魅力は
こんな話題が出されました。
このような会合を
もっと頻繁に行うべきと感じています。
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作家で数学者の藤原正彦さんの
「「英語教育」が国をほろぼす」
(文藝春秋1月号)を読みました。
==以下、その抜き書きです==
入試における公平の課題日本の国立大学の入試は公平で情実の入るスキもない。
公平な試験の結果、東大生の親の所得が全大学中で最も高い、
という不公平な現実が生まれている。
日本の入試における公平は
「一切の主観を混入させない」であり、
ケンブリッジのそれは、
「主観を入れることでより妥当な評価をする」である。
今回の大学入試改革の決定的な問題点は、この改革が経済界のイニシャティブで進められてきたことこの改革の青写真は、2013年10月に
教育再生実行会議が発表した第4次提言。
下村博文文科大臣
「産業競争力会議と教育再生実行会議とが、グローバル人材の育成や国立大学改革などの関し、車の両輪として互いに連携をとりながら、成長戦略を描いていきたい」(2013年3月の産業競争力会議)
「人間を育てる」が教育の目的なのに、
恐るべきことだが、
「産業競争力の強化」が最大の目標だった。
英語教育は壮大な無駄外国語学習は一気呵成の集中がもっとも効率的。
小中高大とダラダラ続く日本の英語教育では
まったく効果が上がらない。
ほとんどの日本人は、
ものにならない英語、
役に立たない英語、
に多大な時間と労力を強いられてきた。
語学ができるほどだんだん馬鹿になる小学校ではまず自国の文化、芸術、文学などに触れ、
自国への自信と誇りを身につけることが先決であり肝要。
グローバル社会で生き抜くため、
若いうちに十分に鍛えるべきは英語ではない。
読書を通じ、知的充実に励むこと。
英語、IT、プレゼンは小手先技術互いを思いやるという日本型社会に、
競争と評価という世知辛いシステムが導入された。
我が国になかった自己中心主義や金銭至上主義に傾いた。
経済至上主義を政治の基軸に据えるようになった。
ここ20年間の大きな教育改革のほぼすべては、
経済界の提起したもの。
彼等にとって教育とは、
大学を出てすぐに役立つ
有能なグローバル戦士の育成。
教育とはむしろ、
「グローバルリズムが決して人間を幸福にしない」、
「経済よりも大切なものがある」
といったことを分かるだけの
教養や情緒を持つ人間を育てること。
==以上、引用終了==
言葉が強い印象を受けますが、
なるほどと思うことが多々あります。
英語教育に限らず、安倍政権の教育は
全て経済や競争力のために
存在することが分かります。
これでは真に考える力を
削ぎ落としてしまいます。
今日は、朝街宣の後、
松前町に向かう予定です。
今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2019.12.16===
皆様のコメントを受け付けております。
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逢坂さん、内田樹さんの教育に関する論考は興味深いです。色々ありますが、これなど、どうでしょう。
http://blog.tatsuru.com/2018/07/07_1045.html
>これでは真に考える力を
削ぎ落としてしまいます。
英語ができるにこしたことはないでしょうが、英語偏重のような教育もいかがなものかと思います。大学の学科名にも「グローバル」と銘打ったものが多く、何かに踊らされているような感じがします。
今の日本の状況では「グローバル人材」が育ったとしても、日本企業ではなくより賃金や条件のよい海外にでていってしまうかもしれませんね。