徒然日記
19年10月9日 その4429『逢坂誠二 の徒然日記』(6126)
都内は、雲の少ない朝を迎えています。
最高気温は26度と予想されています。
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一昨日、内閣府が発表した8月の景気動向指数で、
基調判断を景気が後退した可能性が高いことを示す
「悪化」に下方修正しています。
悪化の表現は4ヶ月ぶりのことです。
安倍総理は昨日の国会答弁でも、
経済の成果を強調していましたが、
過日発表になった日銀短観も
大企業製造業は三期連続の悪化です。
今後の財布のひもの緩み具合を示す
9月の消費者態度指数は過去最低の水準です。
強気の安倍総理の発言とは裏腹に
客観情勢は決して良いものではありません。
今後、景気が下振れするおそれが強まっていると判断すれば、
景気を刺激するための追加の対策も視野に入るものと思いますが、
強気の総理の発言との整合性が問われます。
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今日の財政制度等審議会で示される予定の
社会保障の抑制に向けた改革案が明らかになっています。
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後期高齢者の窓口負担を原則1割から2割へ引き上げ外来受診した際の窓口負担に一定額を上乗せ介護サービスの利用者負担を1割から2割に引き上げ児童手当の特例給付を廃止を含めて見直し薬剤の自己負担の引き上げ、薬価や調剤報酬の見直し年金の受給開始年齢の選択肢を70歳超にする====
財政審の建議はこれらを、即、実施する意味ではありませんが、
財務省の予算査定の具体的指針となるものであり、
これらの項目に沿って予算議論が進みます。
夏の参院選挙では全く話されていない、
個人の負担増、医療機関の収入減などの
項目が多く並ぶ見込みです。
収入が増えない中で、負担が増える構造ですが、
総合合算制度の導入など、
家計の支出を抑える方策が急務となっています。
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今年の年金の財政検証の結果、厚生年金に比較し、
基礎年金の給付水準の変化が大きくなっています。
つまり基礎年金のほうが大きく減るのです。
これを少しでも抑制すること、
基礎年金額をどう維持するかが必要になります。
そのために加入対象範囲と加入期間の拡大は
必須のことと思われます。
運営が非常に厳しい国民年金財政と
厚生年金財政とののバランスを
どう取るかも大きな問題になりそうです。
あるべき社会保障制度の構築に向けて
さらに議論を深めて参ります。
さあ今日もブレずに曲げずに、 確実に前進します。
==2019.10.9==