徒然日記
18年12月13日 その4129『逢坂誠二の徒然日記』(5826)
昨日、統一地方選挙への対応があり、
急遽、札幌入りすることになった。
羽田を離陸した飛行機は、
雪のため青森上空で待機となったが、
結局は、羽田引き返し。
札幌での予定は全てキャンセル。
先日の新潟入りに続き、
この冬はシーズン冒頭から
雪のトラブルに見舞われている。
この先が思いやられる。
1)与党議員の存在意義
臨時国会が終了したが、
改めて国会が絶望的な状況であることに
強い憂慮の念を抱いている。
漁業法改正、水道法改正について、
与党の皆さんんは、何の懸念も示さず、
政府の言いなり、
アッサリと政府案を飲み込んだ。
これでは国会の役割を果たすことはできない。
====
国会の役割は三つ。
総理を選ぶこと、法律を作ること、行政府を監視すること。
単に政府案を追認する機関ではないことは明らかだが、
今回、国会は、いや与党議員は、
国会に提出された法案を右から左に通すだけの
ベルトコンベアの役割となった。
====
特に入管法改正は酷かった。
特定技能1号と2号、
二つの新しい在留資格を創設する
登録支援機関の設置、
今回の法案では、
これらのこと以外何も決まっていないのだ。
#
新設される特定技能と永住権の関係
#
技能実習制度と特定技能の関係
#
受け入れ過不足を判断する客観的な尺度
#
政府が受け入れないとする単純労働の内容
#
安倍総理のいう移民政策ではないとの具体的意味
#
技能実習制度の現状公表とそれへの対応策
#
入国管理体制の実態と新たな対応策
#
多文化共生政策の具体像
#
現状様々な対応を強いられている
自治体との役割分担と経費負担
#
日本語教育への対応
法案を審議し、今後の外国人労働者問題を考える上で、
極めて大切な上記のような
核心部分が何も決まっていないまま審議を強いられた。
これらのことを全く説明することなく検討中を繰り返した。
結局は、これら重要事項を内閣に白紙委任したに等しい。
なぜこうした事態に与党議員の皆さんは、怒らないのか。
憲法41条は、国会が唯一立法機関と定めている。
白紙委任することは、国会の立法権の侵害、放棄であり、
憲法41条に反するだろう。
与党の皆さんは、あんな内容では審議できないと、
内閣に入管法改正案を突き返すべきだったが、
それができない理由は何か。
この間、テレビやその他の場で、
与党議員の皆さんとも
この問題について意見交換をした。
与党内が、この新たな在留資格の拡大に関し、
賛否が分かれ意見がまとまっていないことが分かる。
このような事情があるから
内容をあまり明確にしない法案を
国会に提出したのではないかと私は見ている。
それならば、今後、政省令を決める段階で、
国民に見える形で与党と政府の
丁々発止の議論があって良いが、
今のところその雰囲気は感じられない。
問題点を曖昧にしたまま国会でも議論しないし、
政省令の段階でも議論しないとなれば、
与党議員は何のために存在するのか。
安倍一強と議員内閣制の中で、
与党議員の存在意義が問われている。
さあ今日もブレずに曲げずに、
確実に前進します。
==2018.12.13==
まぐまぐの送信登録・解除は以下。
http://ohsaka.jp/ma gazin.html
皆様のコメントを受け付けております。
-
-
札幌での、お仕事キャンセル大変でしたね。
私は今日の北海道新聞の卓上四季のコーナーで初めて、沖縄出身の歌手「キロロ」の持つ意味を知り、なるほどなーと思いました。
名護市辺野古の米軍新基地建設に向けての首相の言ってる事とやってる事との違い、「強行」
「泣きたくなって当然だ」私も、そう思いました。
>与党の皆さんは、あんな内容では審議できないと、内閣に入管法改正案を突き返すべきだったが、それができない理由は何か。
ジャーナリストの神保哲生さんが、「政高党低」と今の自民党を表現していました。
与野党の議員が出演する番組を何度か見ましたが、「安倍一強vs野党」という文脈で話が進められることが多く、「今の自民党の問題」について追及されることが少ないのはおかしいと感じました。党内が「安倍一強」であることは自民党議員にも支持者にも不満があると思うのですが。
(冬の北海道への往復は大変ですね?)