徒然日記

5月22日 その1760『逢坂誠二の徒然日記』



都内は雲の多い朝を迎えた。

朝の最低気温は15度だが、
日中も16、7度程度までしか
上がらない見込み。

午前8時頃から
終日雨の予報となっている。

1)金環日食
昨朝の金環日食を、
ご覧になった方も多いと思う。

私も、
日食グラスを用意して待ち構えていたが、
都内は、夜明け前、日の出と
時刻が推移するにつれ、
東の空には雲が多くなってきた。

そんな状態の中、残念ながら、
期待したような金環日食を
観察することはできなかった。

それでも、
時折薄くなる雲の向こうに、
月に覆われた太陽を
少しだけ確認できる時間もあり、
日食の雰囲気だけは、味わうことができた。

太陽面が月に最大覆われる7時35分頃は、
もっと暗くなるかと思ったのだが、
私の予想をこえて明るく、
太陽光の力、威力を感じている。

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こんな中、
乙部町の西田さんから、
雲の中に浮かぶ
素晴らしい日食写真が送られてきた。

たとえ曇りであっても、
諦めずにチャンスを狙った、
西田さんの粘り強さの賜物だ。

西田さん、素晴らしい写真を有り難う。

2)安全から未来へ
有志議員らによる
国会エネルギー調査会準備会合が、
昨日開催された。

幸せ経済研究所の枝廣淳子さんから、
興味深い報告があった。

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3.11より前は、
国民にとってエネルギー問題は、
国民の個々の問題ではなかった。

しかし3.11以降は、
エネルギー問題の「我がこと」化が進んでいる。

多くの国民が、
エネルギー問題を、
自分の身近な問題として捉える傾向が強くなっている。

一方、政府の委員会は、
女性と若者比率が低く、
国民全体の思いを受け止める場になっていない。

そこで、
女性や若者の視点から
エネルギーを考える集いを、
いくつか実施してみた。

政府の委員会では、
「コストや経済性」といった話が多いが、
女性や若者の会合では、

・命

・選択

・責任

・未来世代

こんな話題が多く出される。

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以上の体験などを通し、
枝廣さんは、
真の「国民的議論」の必要性を強く述べた。

この話を聞いて、
私も強く頷いていた。

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昨今の政府の原子力議論を聞いていると、
経済と安全性の話が、大きな柱となっている。

もちろん経済面からのアプローチは重要だし、
安全性も大事な視点だ。

安全性が確保され、
経済的なメリットがあるならば、
原発はOKだとの雰囲気になることも少なくないと思う。

しかし本当に
それで良いのかとの視点が、
女性や若者の会議の問題提起だと思う。

我々は、
この指摘をもっと重く受け止めねばならない。

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今の安全性は、
発電プラントに限った
短い時間軸内での議論が中心であることに
留意が必要だ。

原子力の安全性には、
最低でも二つの側面がある。

原子力プラント等に対する短期的な安全性と、
使用済み核燃料などに対する長期的な安全性だ。

国民にとって、真の安全性とは、
この長期的な安全性も含むものだと、
私は思っている。

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原子力に対しては、
こうしたことも念頭に
議論しなければならない。

原子力問題は、
私たちの国の民主主義の
質や内容を問う問題であることを
忘れてはならない。

さあ今日もしっかりと前進します。
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   2012・5・22 Seiji Ohsaka

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皆様のコメントを受け付けております。

  1. こんにちは。

    逢坂さんの時代もそうだったともいますが、小生のおぼろげな記憶では、教養から学部へ移行する際の振り分けで、原子力工学科は人気がなくはないが特にあるほうでもなく、Aクラス選考時に定員の3、4割り位が埋まっていた様に記憶しています。

    志望する学生には一種の確信犯的な熱意があり、一方で関心のない学生は彼らを奇異な目で見ていたような気がします。つまり、理類の学生の大半は原子力懐疑であったのではないかと思っています。

    あれから30年以上経ちますが、その間、3・11以前までにおいても事情は似たようなものだったのではないかと想像しています。3・11以降、それが表に出てきつつあるということが出来るのではないかと思います。

    結局、原子力は当初から優れて経済、経営問題であったのであり、政治(軍事?)問題であったのでしょう。

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