徒然日記
11月14日 その3735『逢坂誠二の徒 然日記』(5432)
今日の衆院文部科学委員会は、
与党が質問時間に関する強硬姿勢を変えず、
開催が見送られている。
与党の主張は、委員会三時間、
与野党の質問時間配分は5対5。
そうなると社民党への配分は1分、
共産党は数分程度らしい。
これで意味のある質問ができるはずがない。
しかも政府が長々と答弁すれば、
質問時間はあっという間に終了だ。
過去の国家でも、
国会質問は野党中心との答弁もあったはずだが、
国会の大勢を占める今の政府与党には、
そんな気持ちは皆無のようだ。
何とも困ったことだ。
1)法の目的
加計学園の獣医学部設置を
国家戦略特区で認めることは
やはり法の目的に合致していない。
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「産業の国際競争力の強化」、
「国際的な経済活動の拠点を形成」、これらが法の目的だ。
国際戦略特区には、
「世界中から人が来る、世界中に発信する」
などのイメージがある、
獣医学部の新設でこれらの目的が
達成できるとは思い難い。
法の目的を達成するならば、
創薬や医療機器のなど日本が弱いとされる分野に
直接作用するような政策を採用すべきだろう。
現在、獣医学部に求められるものは、量よりも質だろう。
それならば、既存獣医学部を基礎にして、
その学問内容を発展させることが有効だ。
学部定員を140名も増やすことになれば、
選択と集中ができないおそれが強い。
100歩譲って、
獣医療の知見を生かした新薬開発、創薬産業の活性化が、
法の目的に合致するとしたとしても、
それをどのような手法で行うのかが肝心。
この検証はされてはいない。
今の感染症への水際対策は何が問題だと考えているのか。
この点も曖昧だ。
食の安全で畜水産業の振興をめざす
というイメージは分かるが、
具体的な需要や方策はどうなっているか。
しかも食の安全は、
獣医師だけが担っているわけではない。
IPS細胞でも使った
国際的先端研究などでも具体化するなどならいざ知らず、
加計学園の構想は法の目的に照らし合わせても
何とも辻褄の合わない獣医学部の新設だ。
さあ今日もブレずに、曲げずに、
確実に前進します。
== 2017.11.14 ==