徒然日記
4月4日 その1712『逢坂誠二の徒然日記』
昨日の爆弾低気圧の影響が今日も続き、
北海道などでは、荒れた天気が続いている。
都内は、風がまだ強いものの、
夜明け前の空には雲が少なく、
スッキリ感が漂っている。
今の気温は10度程度、
日中は15度程度になる見込みだ。
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昨日の爆弾低気圧は、
全国各地に被害をもたらしている。
都内でも夕方から、強い雨と風になり、
一時、東急全線がストップしたほか
交通機関等に各方面に影響が出た。
しかし、20時を過ぎるころには小康状態となり、
雲が切れ、月がのぞき始めた。
月の脇に赤く火星が輝いているのが
印象的だった。
1)歳入庁
昨朝、歳入庁WTの役員会を開催している。
政府は、歳入庁創設に向けた中間報告を
4月中下旬にも明らかにする方針と聞いている。
党としても、その中間報告の前に、
ある一定の考え方を整理する方向になっている。
昨日の役員会でも、
その日程にそって何をすべきかを議論している。
歳入庁に関しては、
みんなの党や大阪維新の会でも
議論が進んでいると聞いているが、
様々な考えも参考にしつつ、
着実な歩みを進めたい。
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歳入庁創設に関し、種々の課題はあるが、
情報や徴収の一元化などについて、
次の点などに留意が必要だと、現時点では考えている。
1.
所得把握の一元化の課題
(ア)
現状:市区町村の情報>国税>年金機構(一部例外)
(イ)
「申告」と「調査・名寄せ」のバランスは
(ウ)
情報の一元化のために、把握主体も一元化すべきか
2.
徴収
(ア)
現状:国税、地方税、年金機構がそれぞれ徴収
(イ)
地方税も対象とすべきか
(ウ)
徴収一元化の合理性ときめ細かな徴収体制の両立
3.
給付:全国的な現金給付は、国が行うべきとの一般論
4.
歳入全体の企画立案機能をどうすべきか
5.
国と自治体の連携
(ア)
歳入庁は中央組織だけでは機能しない
(イ)
現行自治体の人材・事務との関係をどう整理するか
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もちろん上記以外に、
今後さらに多くの課題が出てくるものと思う。
今日も早朝から会合が予定されている。
2)市民政策議員懇談会
民主党の市民政策議員懇談会が再スタートした。
昨日の総会では、
法政大学の杉田敦教授に
「現在の政治文化と市民社会」と題して、
記念講演を行って頂いた。
以下、杉田教授の話を聞きながらのメモだ。
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市場と市民社会の関係はどうあるべきか?
市場と市民社会は対立すべきものか、
あるいは協調すべきものなのか
現状に鑑みると、
市民社会は市場活動を敵視すべきものではない
官僚機構は、市民社会と市場活動を媒介するような役割
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受動的な「国民」から能動的な「市民」へ
(自由主義と共和主義)
戦争に国民が動員されることや警察権など、権
力の作用に警戒的
しかし権力を避けるだけでは成り立たない
国民自身が権力を行使している
国民の選択によって政策が決まる、
つまり国民は権力の主体の側面を持っている
税金は権力的作用ではあるが、
税金があることによって可能になるものもある
税金を増やしても、
使い方さえまともであれば国民にとってプラスになる
権力を減らして自由を増大するという
かつての権力感(自由主義)から、
市民が権力を行使してよい社会をつくるという
新しい権力感(共和主義)への転換→責任ある市民
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生産力主義からポスト生産力主義へ
生産力を捨て去ることはできないが、
生産力だけで社会がうまく進むのか
例えば環境問題、ジェンダー、人権などは、
生産力主義のなかで忘れ去られた課題ではないか
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以上まで、メモをした段階で、
次の会議ため中座した。
最後まで聞けずに残念に思う。
3)憲法
衆院憲法審査会や党の憲法調査会の議論が、
徐々に動いている。
憲法については、様々な意見があるが、
真正面から議論することが大切だ。
先日、熊谷徹さんの
『なぜメルケルは「転向」したのか
−ドイツ原子力四〇年戦争の真実』
(日経BP社)を紹介したところ、
多くの方から反響があった。
熊谷さんは、あとがきの中で、
ドイツと比較して日本を
「木を見て森を見ない社会」と指摘している。
耳の痛い指摘ではあるが、
これは間違いのない現実だと思う。
部分と全体、詳細と概略、
理論と倫理など、
木と森の関係を常に意識しつつ、
想像力を働かせなければならない。
さあ今日もしっかりと前進します。
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2012・4・4 Seiji Ohsaka
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