徒然日記

1月24日 その3441『逢坂誠二の徒然日記』(5138)

昨夕、帰函し、地元用務に対応した。

今朝の函館は、積雪というほどではないが、
薄っすらと白くなっている。

朝の気温は氷点下7度。

日中もプラスにならず、真冬日の予想だ。

1)世界の真ん中で

先日の安倍総理の施政方針演説を聞いて、
違和感を拭い去ることはできないことが多い。

その一つが、
「世界の真ん中で輝く国創り」という点だ。

「世界の真ん中で輝く」とは
どんな状態を意味しているのだろうか。

特に「世界の真ん中」とは、
何を意味するのだろうか。

「世界の真ん中」にいようとする日本と、
世界の真ん中にいない国とは
何かを差異があるということなのだろうか。

スポーツや経済など色々な分野で
日本が世界のトップクラスでありたいと、
単純に思うことはよくあることだし、
多くの皆さんもそうしたことを
口にすることは多い。

しかし政治家が、しかも総理が、
施政方針演説で他国との
秀優を想起させるような発信するのは、
何とも品格のないことのように思う。

国連憲章の第二条第一項では、

「この機構は、そのすべての加盟国の
主権平等の原則に基礎をおいている」

と規定している。

国際社会ではそれぞれの主権国家は
平等であり、ある一つの国が
国際社会の中心でもなければ、
「真ん中」でもないはすだ。

これらは国連憲章のいうように

「われらの一生のうちに二度まで
言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害」

から得た教訓だ。

安倍総理の言う

「地球儀を大きく俯瞰しながら、
ダイナミックな平和外交、経済外交を展開し、
世界の真ん中でその責任を果たしてまいります」

という認識は、
このような国際社会のある種の節度を乱し、
わが国が先の大戦で得た教訓を
踏まえないものではないかと感ずる。

真の指導者、リーダーたるもの、
もっと落ち着いて、謙抑的であるべきと思う。

国のトップがいたずらに国民を扇動した結果、
変なことになった事例は、
歴史上、数多く存在している。

今日は、朝の街宣を行なった後、
国会に向かう。

さあ今日も、確実に前進します。

==  2017.1.24  ==

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