徒然日記

12月3日 その3389『逢坂誠二の徒然日記』(5086)

函館は快晴の朝を迎えた。

朝の気温は2度程度。

昨日の荒天とは打って変わり、爽やかな天候だ。

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ここしばらく、予定が立て込んで、
3時間程度の睡眠で、何とかしのいでいた。

さすがに体がしんどい状態になっているが、
今日は、久々にちょっと遅めの朝だ。

しかし国会も世の中もやるせないことが多い。

1)カジノ法案

昨日の、衆院内閣委員会で、
カジノ法案が強行採決された。

たった5時間33分の論議だ。

関係閣僚の出席も地方公聴会も
何もせずに一方的な審議での強行採決だ。

あまりにも酷すぎる。

ギャンブル依存症の問題、
カジノの違法性、
経済性、地域への影響などが、
懸念されると言われているが、
いかにも議論が薄っぺらだ。

推進派から透けて見えるのは、
とにかく金儲けがしたいという意図だ。

しかもその金は、
誰が儲かるのかの想像力がない。

カジノのようなものは、
確かに多くの金が動くかもしれないが、
最終的にその金は、
特定のところに集中する傾向が強い。

ギャンブルは、基本的に胴元が儲かる仕組みだ。

カジノ施設の建設、稼働で
雇用の場が増えるのかもしれないが、
ギャンブル業界の儲けは寡占化する傾向がある。

こうしたことを理解して賛成している方も多いと思うが、
富の偏在が今の日本、世界の課題の一つだが、
随分と罪作りなことをしていると感ずる。

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私は、依存症、経済性、違法性の問題もあるが、
日本の国がらと地域がらがどうあるべきかを
もっと議論すべきだと思う。

カジノが日本の国のあり方として馴染むのかどうか。

あるいは国家としてカジノを認めたとしても、
地域のあり方として、そうしたものが馴染むのかどうか、
個別課題の前に、そうした総論的な議論をすべきだと思う。

だが今回の議論を見る限り、
誰にも簡単にわかる目先の薄っぺらな内容に終始ししている。

今回の法案を推進する
国会議員の想像力の欠如に愕然とする。

想像力は政治家必須の要件だが、
それがないということは、
政治家ではないということなのだろう。

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「近因は見易くして遠因は弁じ難し。
   近因の数は多くして遠因の数は少なし。
    近因は動もすれば混雑して
    人の耳目を惑わすことあれども、
    遠因は一度びこれを探得れば
    確実にして動くことなし」

(福沢諭吉『文明論之概略』) 

さあ今日も、確実に前進します。

==  2016.12.3  ==
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