徒然日記
2月8日 その1657『逢坂誠二の徒然日記』
都内は、今日も雲が多めの朝を迎えました。
気温は3度程度、
日中の最高は10度との予報が出ています。
一時の寒さが嘘のように、
天候が変化しています。
1)討論型世論調査
以前にも、この日記で、
ジェームズ・S・フィシュキン(James S Fishkin)著
『人々の声が響き合うとき』(早川書房,2011年)を
紹介したことがありましたが、
昨日の朝日新聞でも取り上げられ、
嬉しい限りです。
==朝日新聞からの引用==
政策について世論調査をする。
回答者の中から数百人を一堂に集め、徹底討論する。
その後、調査と同じ質問をすると
「思いつきではなく、考え抜いた回答に変わる。
これこそ国民の本当の声だ」。
==以上、引用終了==
何の予備知識もなく世論調査を行った結果と、
多角的に色々と議論した後の世論調査結果とは、
違う場合が多いのです。
私は、このことを市町村合併議論のときに
痛切に感じていました。
町民とあまり議論せずに、
合併について問いかけると
「このままだと財政がもたない」とか、
「まちがやれなくなる」などの
世の中の漠然としたムードを背景にして、
合併止む無しの方向に傾くのが通例です。
(しかもこの場合は、
合併後の明確な地域のあり方に対する議論が
不十分な場合もあります。)
そうした漠然とした雰囲気を根拠とする
世論調査結果を避けるためには、
事前の十分な学習や議論が不可欠なのです。
そうすれば、
合併の功罪を踏まえた、
確度の高い世論把握の可能性が高まります。
首長時代は、このことを常に気にしていました。
フィシュキンの討議型世論調査は、
この私の問題意識とまさに一致するものでした。
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現在の国政を取り巻く状況は、
毎週末にマスコミ各社などが行う
刹那的な世論調査に翻弄されるなど、
けっしてあるべき姿とは思われません。
政治家もマスコミも
もっと地に足のついた議論ができる環境を、
どう作るべきかに力を割くべきなのです。
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フィシュキン氏は、
これまで欧州や中国など20カ国以上を訪問し、
討議型世論調査を実施したといいます。
日本での5度の討議型世論調査にも
関わっています。
「熟議は民主主義の魂」
と訴えるフィシュキン氏の実践が
さらに広がることを望んでいます。
2)診療報酬
診療報酬の点数をどう割り振るか、
最終盤となっています。
昨日も、残された細部について、
関係者と調整し、
何とかまとまる方向となっています。
診療報酬は、
総額議論と同時に、
詳細の点数の割り振り方の議論、
この両方が重要です。
早朝から総務部門会議など、
会議が目白押しです。
今日は満月です。
さあ今日もしっかりと前進します。
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2012・2・8 Seiji Ohsaka
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神奈川県藤沢市が松下政経塾、慶應義塾大学と一緒に取り組んでいますね。大変興味があります。昨年、藤沢市で開催されたDP研究フォーラムに参加させていただきました。もう少し詳しく知りたいところです。これからの地域づくりに大変重要な手法の一つだと思います。