徒然日記
6月27日 その3230『逢坂誠二の徒然日記』(4927)
連日の常套文句になってしまった。
函館は今日も雲の多い朝だ。
しかも濃霧注意報まで出ている。
本来この時期の北海道は、
北海道らしいスッキリ感のある時期なのだが、
何とも残念な状態が続いている。
1)イギリスのEU離脱
イギリスがEUからの離脱に関連し、
株価が急落し、円相場は上がった。
行き場のない資金が日本国債買いに向かい、
国債金利は低下した。
私は、この混乱はそんなに長く続かないとの印象があるが、
今日も株価、為替相場などの動きが気になるのは事実だ。
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EUの取り組みは、
国家のあり方を大きく見直す、
極めて挑戦的なものだ。
ただ私は、EUには、一つの大きな欠陥があると思っている。
それは財政調整の仕組みがないことだ。
EUを、地方交付税制度のない日本だと考えれば分かりやすい。
47都道府県が、それぞれのEU加盟国だ。
通貨は一緒、財政は別。
(まさに日本の都道府県がそうだろう。)
地理、気候、産業構造などが違い、
どんなに努力しても、
各地域の経済状態が同一になることはない。
そうなれば各地域の財政に濃淡が生ずる。
日本だと、地方交付税という財源を調整し保障する仕組みで、
この濃淡を薄めている。
EUには、この仕組みがないため、各国家間の財政は、
何らか特別の手当てをしないと、この濃淡を薄めることができない。
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通常の個別国家は、通貨が違う上、関税も存在する。
経済の弱い国家の通貨は、一般的に安い。
それはかつての日本がそうだったように、輸出に有利だ。
これによって外貨を稼ぐことのできる可能性が高まる。
逆に経済の強い国家の通貨は、一般的に高い。
これは、輸入に有利だ。
そうなれば経済の強い国は、
自国の富を海外に流出させる場面が多くなるかもしれない。
通貨の違いと関税の組み合わせによって、
自国経済と財政を、少しでも防衛できる可能性が高まる。
同一の通貨を使い、関税のないEUには、この機能は働かない。
ここがEUの悩ましいポイントの一つだ。
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主権国家とは、自国内のことについては、
自国で決められることだ。
EUなどに加盟することは、
自国内の問題であっても、
他国と協議しなければ決められない分野が増えることになる。
自国内のことなのに自国だけでは決められない。
これがこうしたEUなどの課題になる。
(TPPにもそうした側面がある。)
国民の意に沿わないEUの決定に関しては、
自分の国のことなのに何故決められないのかという不満が
国民の中に募ることになる。
主権の制限、これもEUの悩ましいポイントの一つだ。
今回のイギリスのEU離脱は、
この主権の制限に関する不満や
移民問題などにかと思うが、
今回のEUの問題は、国家と民主主義を考える上で、
実に多くの示唆に富んでいる。
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いずれにしても今日の株価が、為替などの動きが気になる。
週末を挟んで、少しそのショックは和らいだと感ずるが、
どうなるだろうか。
2)遊説
今日は朝から岩内町に向かう。
岩内町から、鉢呂吉雄参議候補の本隊車に同行する。
今日は後志管内を回り、夜遅く今金に入る。
今夜は今金で宿泊となる。
さあ今日も、確実に前進します。
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