徒然日記
11月15日 その3056 『逢坂誠二の徒然日記』(4670)
パリのテロで亡くなられた皆さんに
心から哀悼の誠を捧げます。
テロは断じて許してはならない。
テロには厳しい対応が必要だ。
しかし単純かつ直接的にテロを断罪するのではなく、
なぜそんな状態になるのか、
今一度、冷静にその遠因を考えねばならない。
本来、その役割を担うことができるのが
日本だと私は自負している。
しかし、どうも今の日本は
短兵急な結論に流れそうな危うい雰囲気にある。
1)ウズベキスタン その3
ウズベキスタンの結婚年齢は、
男女ともに早いという。
職に就く前、大学生のうちに結婚するカップルも多く、
そのため後に、関係が悪化する夫婦もいる。
だから耐え忍ぶ結婚生活が多かったとか。
最近は、早めに離婚するケースも多いようだ。
日本では、長男が親の面倒をみるとか、
本家に残るなどの雰囲気が割と多い。
ウズベキスタンは逆。
最後まで家にいる末っ子が家に残り、
三世代同居も少なくないとのこと。
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結婚式は派手そのもので、
500人とか1000人もお客さんが来る。
タシケント市内を走っていると、サイーダさんが、
「ここが千人収容の結婚式場です」と教えてくれた。
お返しというか引き出物も結構大変らしく、
ウズベキスタンの主食の大きなナンや、
服を仕立てることのできる生地(アトラス)などを出席者に渡す。
参加者も多いうえ、引き出物も高いとなれば、
結婚式は親がお金出したり、借金して行うことになる。
それは大変な、人生の一大出費になる。
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私がタシケント到着の夜に
ホテルで遭遇した結婚式は、
イスラム教のものだった。
大音量に驚いていると、
結婚式を見ても良いという。
なかなか大らかだ。
男女別々に丸テーブルに座る。
人数は250人位だろうか。
音楽に合わせて老若男女が、
昔のディスコみたいに躍っている。
テーブルでウオッカをあおり、また踊りだす。
何とも陽気な雰囲気だ。
後に分かったのだが、
ウズベキスタンでは結婚式だけではなく、
普通の食事のときも良く踊る。
踊り好きの皆さんだ。
翌日、サイーダさんに結婚式の話をすると
「ウォッカ、すすめられなかった?」と聞かれた。
他者が結婚式場に来ると参加者が喜んで、
来訪者にウオッカをすすめ、
一緒に踊ることが多いらしい。
私は、そんなことにならずに、ちょっと一安心。
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結婚式の出費が多すぎるため、
最近カリモフ大統領から、
300人以上参加する結婚式を禁止するとの
お達しがあったそうだ。
現在の結婚式は全て300人以下とのこと。
このお達しが法律なのか何なのかは分からないが、
大統領の鶴の一声で、こうしたことが決まるとは驚きだ。
「こんなお達しを出して国民から文句は?
特に結婚式場や貸衣装屋から文句はないの?」
「少しは不満もあるかもしれないが、
出費が少なくなってみんな喜んでいると思う。」
「私も大人数の結婚式に反対なので、ちょうど良いわ。」
サイーダさんは、
そんなお達しは何の問題もないといった感じで
さらりと答えた。
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今回の滞在中に、
徐々に明らかになるのだが、
結婚式に限らず多くの場面で
カリモフ大統領の影響の強さを感ずる。
24年間も大統領をやっているのだから
当然なのだが、
それにしても凄い。
24年間大統領でいても支持率90%。
この驚きの事実から学ぶことは何か。
もう少し考えてみたい。
さあ今日も、確実に前進します。
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2015・11・15
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