徒然日記
11月12日 その2273『逢坂誠二の徒然日記』
シュトゥットガルト2日目の朝だ。
シュトゥットガルトは、
バーデン=ヴュルテンベルク州の州都で、
人口は約60万人。
ベンツ、ポルシェやボッシュなど
世界的企業の本社がおかれている。
一方でブドウなどの栽培も盛んな
田舎町の雰囲気も併せ持っている。
私は、25年前にこの町を初めて訪問したが、
その頃に比較すると
広告やネオンが増えたのには驚いた。
当時は、ベンツの広告がポツンとある程度で、
日本の広告の多さが異常と感じたものだ。
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朝5時を過ぎたシュトゥットガルトの空は、
夏時間が終わったが真っ暗だ。
日本の冬至の頃の印象だろうか。
雪は降っていないが、ホテルの窓を開けると、
肌に突き刺さるように、寒気が部屋に入ってくる。
それもそのはず、
ここの緯度は北緯49度を超えている。
寒いのも当然だ。
1)エネルギー三昧
昨日は、朝の9時から23時まで、
エネルギー三昧の時間を過ごした。
昼食も夜の会食も、
酒も飲まずにエネルギーに関する意見交換だ。
こんなに朝から晩まで、
エネルギー問題漬けになった経験はないが、
そのための訪独だ。
頭のてっぺんから足の先まで、
すっかりとエネルギー漬けになって、
23時過ぎにホテルに戻り、
満たされた気分で泥のようにベットと一体化した。
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昨日の主な訪問先などは次のとおり。
・
ロベルト・ボッシュ財団
アメリカ・アジア国際理解事業部の
クリスティアン・ヘーネル部長らから、
企業理念と社会貢献などについて話を聞く。
・
バーデン=ヴュルテンベルク州環境気候エネルギー省
カール・グライシング エネルギー事業局長から、
BW州のエネルギーシフトについて話を聞く。
省の事務室で話を聞いた後、
ホテルの昼食会場で、
さらに90分に渡って意見交換。
・
バーデン=ヴュルテンベルク州議会
ヨハネス・シュトーバ議員(SPD)、
ベルント・ムルシュ議員(緑の党)らと、
エネルギーシフト脱原発について意見交換。
・
EnBW電力会社
ベルント・ミヒャエル・ツィーノウ経済政治部長から
エネルギーシフトに対する電力会社の考えを聞く。
・
ウルリヒ・ミュラーBW州議会環境委員長主催夕食会
ウルリヒ・ミュラー環境委員長、
BW太陽エネルギー・水素研究所の
フリトヨフ・シュタイス理事、
ミカエル・スペッシェ教授と、
なんと3時間30分に渡って意見交換。
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初日の、これらの面談で頂いた資料などは、
厚さが既に4センチに迫る勢いだ。
全ての場面で感ずるのは、
脱原発に向けた強い意志であり、
それを成し遂げるのはドイツだという強い自信だ。
もちろん懸念事項も多いし、
乗り越えなければならない課題も多い。
それらを冷静に受け止めた上で、
原発ゼロに向け全力投球をしている姿が伺える。
また大きな団体の話を聞いていても、
小さな自治体や市民独自の取り組みが、
ドイツエネルギーシフトの原動力になっていることが理解できる。
初日14時間の話し合いで、
もう既に抱えきれないほどの
大きな知見を頂いた感じがする。
もちろん問題は、これらを日本で、
法的にも、実際の取り組みとしても、
どう実行に移すかだ。
今日も朝から密度の濃い日程が準備されている。
昼には、BW州フランツ・ウンターシュテラー環境大臣
との懇談もセットされた。
今日も神経を研ぎ澄ませて、多くの皆さんと意見交換をしたい。
夜には、
ティティゼ=ノイシュタットへ移動する。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・11・12 Seiji Ohsaka
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