徒然日記
5月23日 その2099『逢坂誠二の徒然日記』
昨夕、札幌で会議があり、
今日は札幌で朝を迎えた。
====
札幌の朝は、雲が多い。
終日、曇りの予報。
今の気温は9度位、
日中も14度までしか上がらず、
リラ冷えの様相だ。
====
今日は、朝一番の飛行機で帰函し、
湯の川の北洋銀行前、
本町交差点で朝の街宣を行う。
函館の気温は、札幌よりも高く、
朝は12度、日中は18度程度の見込みだ。
札幌よりも雲が少ないが、
にわか雨の可能性がある。
1)長期金利
安倍政権の経済政策による、
長期金利上昇に対する心配をしていた。
金利が上がると、さまざまなところに悪影響が出るが、
財政面では、国債などの利払いが一気に増えることだ。
金利1%の上昇で、国債の利払いは、
年間で数兆円増加すると言われている。
そうなれば、消費税額の半分程度が
利払いだけで消えることになる。
最近、金利上昇傾向の動きが見られ、
日銀の黒田総裁も、昨日、このことに言及した。
====
黒田総裁の発言要旨・雰囲気は、次のとおり。
・
大規模な金融緩和後に
長期金利が急上昇していることについて、
過度な変動は回避しないといけない
・
抑制に努める意向を強調
・
ただ、完全にコントロールできるものではない
・
(金利が)かなり激しく乱高下して、ややふれが大きかった
・
(市場は)まだ落ち着きどころを探している。十分注視していく
・
金利には景気回復などの期待の要素がある。
・
それは次第に(金利が)上がっていく要素
・
金融市場に安心感を与えるために、
国債の買い方を見直す方針
・
具体的には、毎回の(国債を買う)金額を小さくして、
頻度を大きくすることもできる
====
以上からわかる通り、
黒田総裁は金利市場の混乱を認識し、
その上で、国債買い入れ額を縮小させるかわりに、
これまで月8回程度だった買う回数を増やすようだ。
これからも長期金利の推移は、
相当な注視をしなければならない。
2)佐藤泰志
函館出身の作家「佐藤泰志」に関する色々な動きが、
息長く、かつ根強く続き、本当に嬉しい。
====
佐藤泰志は、1949年4月26日は、現在の若松町で生まれた
1965年 北海道立函館西高等学校に入学し文芸部に入部
1966年 小説「青春の記憶」が第4回有島青少年文芸賞優秀賞を受賞
1967年 小説「市街戦の中のジャズメン」で第5回有島青少年文芸賞優秀賞を連続
受賞
有島青少年文学賞優秀賞の二年連続受賞は、今もいないはず。快挙だ
だが、「市街戦のジャズメン」は、
高校生が書いたものとしては内容的に問題があるとされ、
北海道新聞への掲載を拒否されている
(逆にいうと、それほど「凄い」のだ)
高校卒業後、函館で浪人生活を送る
「市街戦の中のジャズメン」を書き直し、
「市街戦のジャズメン」と改題して『北方文芸』に掲載
1970年 上京して國學院大學文学部哲学科に入学
その後、就職する時期もあるが、執筆活動を続ける
====
1981年 『文藝』9月号に掲載の小説「きみの鳥はうたえる」が第86回芥川賞候補
作となる
1982年 『新潮』10月号に掲載の小説「空の青み」が第88回芥川賞候補作となる
1983年 『新潮』6月号に掲載の小説「水晶の腕」が第89回芥川賞候補作となる
『文學界』9月号に掲載の小説「黄金の服」が第90回芥川賞候補作と
なる
1985年 『文學界』5月号に掲載の小説「オーバー・フェンス」が第93回芥川賞候
補作となる
1990年 自殺。享年41歳
====
2007年 出版社クレインが作品集を刊行
この作品集の出版が契機となって色々な動きが再スタートする。
多くのファンの働きかけで、『海炭市叙景』が映画化される。
さらにそれが追い風となって
2010年以降に『海炭市叙景』『移動動物園』『そこのみにて光輝く』が、
次々と文庫で復刊され再評価がなされる。
====
そして、今般、
映画監督「稲塚秀隆」さんの手によって、
佐藤泰志のドキュメンタリー映画
「書くことの重さ~作家・佐藤泰志の生涯」」が完成した。
====
さらに、小説「そこのみにて光輝く」が、
「海炭市叙景」に引き続き、
市民有志らによる企画で映画化されることになった。
監督は、
映画「オカンの嫁入り」で新藤兼人賞を受賞した呉美保さん。
6月末から7月にかけて市内でロケ。
来年初夏から夏頃に上映する予定。
====
波乱万丈の佐藤泰志の人生だった。
私も有島青少年文学賞2年連続の受賞者として、
随分前から注目していたが、
私が函館に来て以降、
佐藤泰志に大きく光が当たっていることが本当に嬉しい。
====
そして、さらにさらに、
既に完成した、佐藤泰志のドキュメンタリー映画
「書くことの重さ~作家・佐藤泰志の生涯」の試写会が、
本日、18時30分から、地域交流まちづくりセンターで開催される。
この試写会は、以前から楽しみにしていたものだが、
何とか日程をやり繰りして、
今夕は、私もお邪魔できる見込みだ。
加藤登紀子さんの演技も、
エキストラで出演しているであろう知り合いの動きも含め、
実に楽しみの多い映画だ。
====
以前から、注目している佐藤泰志さんが
こんなに元気になって、
改めて嬉しさを噛みしめている。
3)いよいよ登頂
80歳のエベレストチャレンジャー、
三浦雄一郎さんが、本日、山頂にアタックする予定だ。
いつも私のことを気にかけて頂いている三浦さんだが、
是非、是非、成功して貰いたい。
祈るような気持ちで、今日一日を過ごしたい。
朝一番の飛行機で帰函し朝の街宣の後、
地元活動に入る。
さあ今日も、しっかりと前進します。
=============
2013・5・23 Seiji Ohsaka
=============
マグマグの送信登録・解除はこちらです。
http://www.ohsaka.jp/magazin/