徒然日記
9月28日 その1880『逢坂誠二の徒然日記』
今日は、朝からの会合に出席するため、
昨夜、函館から札幌入りした。
札幌は雲が多め。
朝の気温は16度、予想最高は22度だ。
街路樹の七竈が、赤く色づき始めている。
1)考える
最近のマスコミ報道は、深謀遠慮がないというか、
目先の現象だけをとらえて、
ちょっとだけ先のことを短兵急に予測し、
軽薄な世論形成のお先棒担ぎぶりが目に余る。
ときには良い指摘もあるのだが、
それが長続きしないのだ。
我慢というか、胆力がない。
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ICTの活用で、
素早く広範囲な情報流通が可能になった。
こんな中で、
自分の意思とは無関係に、
国民の目の前には大量の情報が流し込まれる。
それによって、
深謀遠慮を欠いた、
その時々の感覚のようなものに左右された
世論が形づくられる。
その世論なるものの、
進もうとする方向が良いのか悪いのかを
判断する暇がないままに、
さらに大量の、
しかも配慮にかけた情報が注ぎ込まれる。
こうしてさらに浅薄な社会の雰囲気が生み出される。
この社会の雰囲気は、
決して強固なものではないが、
いとも簡単に社会を席巻する。
この社会の雰囲気は、
浅薄であるがゆえに、
人の耳目を集める事象が起こると、
その新たな事象に、
いとも簡単に支配されてしまう。
もちろん、
この事象の善し悪しの判断は、
何もないままにだ。
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こんな社会だからこそ、
社会の木鐸たるべきマスコミは、
もっと腰の据わった議論を、論点を、課題を、
提起しなければならない。
しかし現実は逆だ。
簡単に物事にレッテルを貼り、
自由で多面的な議論を封殺し、
自分たちだけが正義であるかのような振る舞いをしがちだ。
確かに、現実に行動をしないものたちが、
文字、あるいは音声と映像だけで社会を論ずるのは、
気分が良いことかもしれない。
しかし、その気分の良さに酔いしれていては、
道を誤り兼ねない。
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マスコミは、必ずしも自分たち自らが
具体の行動を起こす主体ではない側面がある。
だから、ある種、身軽であり、
その身軽さゆえに自由に発言もできるのだろう。
しかし、自由であるがゆえに、
私は、節度と深謀遠慮が必要だと感じている。
もちろんどんなニュースも論調も、
何度も何度も推敲し、
社内で議論して発信しているものと思う。
情報洪水の中、
揺れ幅の大きい社会の雰囲気の中では、
さらなる慎重さ、さらなる節度が、
マスコミには求められるのだと思う。
社会の雰囲気と同じ風潮がマスコミの中に蔓延し兼ねない状況に、
大いなる注意が必要だ。
2)目標
・
強い日本
・
領土を守る
・
毅然とした態度をとる
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最近、良く耳にする言葉だが、
いずれも国民の心を捉えるものだろうし、
私もおかしなことだとは思わない。
政治家には、
目指すべき目標を明確することが求められる。
しかし、目指すべき目標を明確にしたからといって、
それを簡単に実現させてくれるほど、
社会は単純ではない。
様々な欲望、権力、利害、邪心などが、
渾然一体となっているのが社会の現実だ。
この社会の現実の中では、
目標を掲げ、それを口にした途端に、
それを実現させない反勢力が形成されることもありうる。
こうした様々な条件を俯瞰しつつ、
対処するのが政治家やトップリーダーの役割だ。
トップリーダーは、
何でも口にして、目標に掲げることができない。
だからこそ、
トップリーダーたるものは、辛く厳しいのだ。
今日は、札幌で会合に出席の後、
東京での両院議員総会、
その後、帰函の予定だ。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2012・9・28 Seiji Ohsaka
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i前回は「美しい日本」、今回は「強い日本」。
前回は汚いものは捨て、今回は弱いものは捨てる。
そのような形容詞でしか語らない政治家はいかがなものでしょうか?
暮らしやすい日本、みんなが安心できる日本。
そんな言葉ではいけないのでしょうか。
なかなか難しいですかね。
「地域の元気が日本の元気」
元気になるよう地べたで頑張りますので
応援をよろしくお願いしますね。