徒然日記
北海道のもっと良い未来、5会場を終えて 【26年10月20日 『逢坂誠二の徒然日記』8691回】
10月20日に、京都四条寺町の誓文返しの神、官者殿(かじゃでん)に参詣し、商売上やむをえずついたうその罪を払い、神罰を免れるように祈る風習だそうです。京阪地方ではこの日を含めた数日間、大売り出しが行われるといいます。知りませんでした。
1)北海道のもっと良い未来、5会場を終えて
10月4日の札幌を皮切りに、函館、旭川、帯広、そして18日の釧路まで、「北海道のもっと良い未来」の5会場での対話を終えました。約160名の方に参加頂きました。
まずは、参加してくださった皆さん、準備や運営に携わってくださった皆さんに、心から感謝申し上げます。
今回の取り組みは、これまでの政治集会とは少し違う方法で行いました。
政治家が政策を示し、それを皆さんに説明するのではありません。まず、道民の皆さんが何を大切にし、何に困り、これからどんな北海道を望んでいるのか。その声を聞くことから始めようと考えたのです。
そのため、各会場では少人数の円卓に分かれ、できるだけ自由に話していただきました。
話題は実に多彩でした。
人口減少、若者の流出、農業や漁業の将来、教員不足、学校の統廃合、医療・介護、公共交通、物価高、エネルギー、自然環境、防災など、北海道の暮らしに関わる多くの問題が語られました。
地域ごとの違いも印象的でした。
旭川では、JR北海道や札幌への一極集中、道北の拠点都市の維持。帯広では、十勝農業の
経営実態や担い手不足、学校やスポーツ活動の問題。釧路では、漁業の変化、人口減少を前提としたまちづくり、巨大地震や津波への備えなど、それぞれの地域ならではの具体的な
声を聞くことができました。
一方、地域が違っても、共通する課題が数多くありました。
特に気になったのは、「地域に仕事がない」という声と、「働く人が足りない」という声が、同時に出されていることです。
単に雇用の数を増やせばよいという問題ではありません。賃金や労働条件、希望する仕事、地域での暮らしやすさなど、さまざまな要因が絡み合っています。
また、人口減少は、学校、医療、交通、商店、地域活動など、あらゆる分野に影響しています。
個別の問題だけを見ていては、解決できないことが多いのです。
今回、改めて感じたのは、北海道の課題の深刻さと同時に、それぞれの地域が持つ可能性の大きさです。
豊かな自然、農業や漁業の生産力、地域に根づいた文化や技術、そして何より、そこで暮らす皆さんの経験や知恵があります。
こうした北海道の豊かさを、どうすれば道民一人ひとりの暮らしの豊かさにつなげることができるのか。これが大きな課題だと感じています。
もちろん、今回の取り組みには反省点もあります。
会場によっては、政治家や政治関係者の割合が高くなりました。若い世代や、普段は政治の会合に参加しない方々の参加も、十分とはいえませんでした。
また、円卓で政治家や進行役が話し過ぎて、一般の参加者が十分に発言できなかったという厳しいご指摘もいただきました。
これは、今回の取り組みの根幹に関わる問題です。
政治家が話すのではなく、まず聞く。参加者一人ひとりが、自分の考えを安心して話せる。そのための工夫が、まだ足りなかったと反省しています。
一方で、円卓という方法には、大きな可能性も感じました。
普段は接点の少ない人たちが同じテーブルを囲み、互いの経験や考えを話し、聞く。意見が違っても、無理に一つの結論にまとめない。
そうした対話の中から、これまで見えていなかった課題が浮かび上がってきます。
今回の5会場で、何か具体的な政策が決まったわけではありません。
むしろ、ここからが本番です。
まず、5会場とネットで寄せられた意見を整理して公表します。次に、今回十分に議論できなかった課題や、さらに検討すべき論点を補います。
その上で、道議等の政治家を中心に政策について議論し、その経過を再び道民の皆さんに示して、ご意見をいただきます。
さらに、誰でも参加できる公開の対話会を開き、具体的な政策提言につなげていきたいと考えています。
政策を完成させてから説明するのではなく、政策をつくる過程を皆さんと共有する。
道民の声を聞き、整理し、考え、再び道民に返す。
この循環を続けたいのです。
5会場を終えた今、改めて思うことがあります。
北海道の未来は、政治家や行政だけでつくるものではありません。そこで暮らす皆さんが、それぞれの経験や知恵を持ち寄り、ともに考えることが大切です。
今回の取り組みは、まだ小さな一歩に過ぎません。
しかし、この一歩を次につなげ、さらに多くの皆さんと対話を重ねることができれば、北海道の未来を変える力になると信じています。
みんなで話す、考える、つくる。
そして、また話し、考え、つくる。
「北海道のもっと良い未来」は、これからも続きます。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
【26年10月20日 その6994『逢坂誠二の徒然日記』8691回】
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