徒然日記
黒松内町のグラッドニー牧場 【26年10月19日 『逢坂誠二の徒然日記』8690回】
1)黒松内町のグラッドニー牧場
北海道の黒松内町に「グラッドニー牧場」という牧場があります。
知り合いの方から「ぜひ一度訪問した方が良い」と勧められているのですが、まだ実現していません。本格的な冬が来る前に、何とかお邪魔できないかと思っています。
訪問前の勉強として、この牧場について少し調べてみました。
グラッドニー牧場は、アメリカ出身のティム・ジョーンズさんと、日本出身の森塚千絵さんご夫妻が営む牧場です。お二人はアメリカで長年牧場経営に携わった後、2020年に黒松内町へ移住し、牧場を開きました。
この牧場の大きな特徴は、牛を一年を通じて屋外で飼育する「周年放牧」と、穀物飼料に頼らず、草を中心に牛を育てる「グラスフェッド」という方法です。
冬には乾草などを与えますが、基本的には牛が本来持っている草を食べる能力を生かして飼育しています。
また、牧場を小さな区画に分け、牛を順次移動させながら草を食べさせる「輪換放牧」も行っています。一度食べられた草が再び育つ時間を確保し、草地の状態を維持・改善する方法です。
さらに興味深いのは、耕作放棄地を牧草地として再生していることです。
牛が草を食べ、排せつ物が土に戻り、そこからまた草が育つ。自然の循環を活用しながら、農地の再生を進めています。
こうした取り組みは「環境再生型農業」と呼ばれています。
北海道の農業は、これまで生産性の向上や規模拡大を重視して発展してきました。それは食料の安定供給という点で、大きな成果を上げてきたと思います。
一方で、人口減少や農業従事者の高齢化、耕作放棄地の増加、飼料価格の高騰、環境への負荷など、新たな課題にも直面しています。
グラッドニー牧場の取り組みは、こうした課題を考えるうえで、一つの示唆を与えてくれるように感じます。
もちろん、周年放牧や環境再生型農業が、北海道のどの地域でも同じように実践できるわけではありません。土地の条件や気候、経営の採算性など、考えなければならないことは数多くあります。
それでも、自然の力を生かし、地域にある資源を循環させながら農業を営むという考え方には、学ぶべきことが多いと思います。
まだ実際に訪問していないため、分からないこともたくさんあります。特に、冬の飼育の実際、経営の採算性、牛の健康管理、地域との関わりなどについて、ぜひ直接お話を伺いたいと思っています。
資料を読むことと、現場を見ることは違います。
本格的な雪の季節を迎える前に、何とか黒松内町を訪ねたいものです。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
【26年10月19日 その6993『逢坂誠二の徒然日記』8690回】
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