徒然日記
143兆円、その額以上に気になること 【26年9月2日 『逢坂誠二の徒然日記』8643回】
弘前市付近では、1時間に約90ミリの猛烈な雨が降り、「記録的短時間大雨情報」が発表されています。
鰺ヶ沢町、深浦町付近でも、1時間に約90ミリの猛烈な雨となっています。
土砂災害や河川の増水・氾濫、低い土地の浸水などに厳重な警戒が必要です。
当該地域の皆さん、最新の情報を確認し、何よりも身の安全を第一に行動してください。
1)143兆円、その額以上に気になること
各省庁から、来年度予算案の概算要求に関する資料が届きます。一部の役所からは、直接説明したいとの連絡も入ります。
現職ではない私に、こうして連絡をくださる役所の皆さんのご配慮に、心から感謝しています。
概算要求の締め切りは一昨日でしたが、一般会計の要求総額は143兆円前後に膨らみ、過去最大となる見通しです。
しかし、今回の概算要求は、これまでと単純に比較することはできません。
一つは、ここ数年、補正予算で計上してきた経費について、当初予算と一体的に編成する方向に転換したこと。
もう一つは、単年度の予算だけではなく、複数年度にわたる政策や投資をこれまで以上に予算編成に織り込む方向になったことです。
この二つの方針転換がありますから、要求額が大きくなるのは、ある意味では当然です。
さらに、概算要求の段階では金額を示さない「事項要求」も多くあります。したがって、143兆円という数字だけでは、来年度予算の全体像をつかむことはできません。
私は、いわゆる緊縮財政派ではありません。
必要な政策には、必要な予算を確実に措置する。その一方で、財政の持続可能性にも十分配慮する。あえて言えば、財政についての現実主義者なのだと思っています。
しかし、今回の予算編成には懸念すべき点が多くあります。
何年までに、何に、いくら使うのか。
これまで以上に、その全体像が見えにくくなった印象を受けます。
必要な政策に機動的に予算を投入することは大切です。しかし、その自由度が高くなり過ぎれば、予算を執行する内閣の裁量が拡大する一方、国会によるチェックが難しくなります。
もう一つ気になるのが、国債の利払い費です。
来年度の利払い費は、概算要求で前年度から3割近く増え、16.5兆円に達しています。普通国債の発行残高は約1100兆円に上ります。昨日も長期金利が上昇しており、今後の金利動向によっては、利払い費がさらに財政を圧迫することも懸念されます。
憲法は、国の財政を処理する権限は国会の議決に基づいて行使しなければならないと定めています。
予算は、政府が自由に使うためのお金ではありません。
国民から預かった税金を何に使うのか。そして、将来世代の負担となる国債をどこまで発行するのか。それを国会が審議し、統制することは、民主主義の根幹の一つです。
ある幹部官僚からは、「青天井」の予算要求の中で、戸惑いもあるとの声を聞きました。
予算額が大きいか、小さいかだけではありません。
必要な予算を確保しながら、誰が、何を基準に、どこまで決めるのか。そして、その決定を国会と国民がきちんと検証できるのか。
来年度予算では、財政規模と同時に、「財政の民主的統制」という視点からも、しっかりと見ていく必要があります。
今後も、各省庁の予算案を継続して検証していきます。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
【26年9月2日 その6946『逢坂誠二の徒然日記』8643回】
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