徒然日記
政権の選択肢、その一つの原点 【26年9月1日 『逢坂誠二の徒然日記』8642回】
結党からわずか半年余りです。この結果は重く受け止めなければなりません。
何より、衆院選で中道に託された1千万を超える票があります。
その期待をどう受け止め、次の選択肢につなげていくのか。
私たちの責任が問われています。
1)政権の選択肢、その一つの原点
私は政治に興味や関心はありましたが、ずっと政治そのものを嫌い、できるだけ政治を避けていました。
その大きな理由は、政治家という存在をどこか胡散臭く感じていたからです。このことは、以前にも書いたかもしれません。
政党やイデオロギーについても、どこか一つに肩入れするのではなく、できるだけ距離を置き、バランスを取っていたいという気持ちが常にありました。
20代の頃は、自民党にも社会党にも、その他の政党にも、どこか醒めた感覚を持っていました。
自民党は商工会や農協などに近く、社会党は労働者のそばにいる。当時の私には、そんな漠然としたイメージがありました。
どちらが絶対に正しい、どちらが間違っている、という見方ではありませんでした。
そんな私の自民党に対する見方が大きく変わったのは、ニセコ町長になってからです。
結論を先に言えば、選挙で自民党を応援するかしないか、あるいは自民党候補にどれだけ票を出したのかということと、地方交付税や補助金など国から自治体への支援措置とを結びつけるような政治のあり方を、目の当たりにしたからです。
選挙で応援すれば地域に予算がつく、
票を出せば地域が優遇される。
当時、私が何よりも大事にすべきなのは、町長を務める町であり、そこに暮らす町民でした。
町と町民のことを最大限に考えた結果、私は言われるままに自民党員になり、自民党議員の後援会を組織し、自民党候補者の票集めもしました。
それをしなければ、町や町民が不利益を受けるかもしれない。
こんなことはおかしい。そう違和感を持ちながらも、私はそれに従っていました。
しかし、そんなことが当然であるかのように行われる政治に、私は次第に、えも言われぬ忌避感を抱くようになりました。
地方交付税も補助金も、政治家の私物ではありません。もちろん政党のものでもありません。
それは国民が納めた税金であり、それぞれの地域の実情や必要性、公平な制度とルールに基づいて配分されるべきものです。
選挙の応援や票と引き換えにするようなものではありません。
町長時代には、複数の方々から、自民党から知事選挙や国政選挙に出馬してはどうかとのお話をいただいたこともありました。声をかけていただいたこと自体は、大変光栄なことだと思っています。
しかし私は、自民党から選挙に出るという選択をすることはできませんでした。
それは、自民党に所属する一人ひとりの政治家を否定していたからではありません。
町長として実際に経験した、選挙の応援や票と行政上の支援とが結びつくような政治のあり方を、どうしても受け入れることができなかったからです。
もちろん、その後、国会議員となった私自身も、地元自治体との関係では、町長時代のこの経験を常に意識してきました。
地元自治体から要請のあった政策や事業については、全力で支援してきました。しかし一方で、私の考えや都合を自治体に押し付けたり、政治的な支持と結びつけたりすることのないよう、慎重に対応してきたつもりです。
そのため、「逢坂の対応は弱い」「もっと強く働きかけるべきだ」といった指摘を受けることもありました。
それでも私は、国会議員と自治体との関係は、政治的な力関係や選挙での支持によって左右されるものではないと考えてきました。
自治体が必要とする政策を実現するために力を尽くすことと、その見返りとして政治的な支持を求めることは、全く別のことです。
町長時代に自分が感じたあの違和感を、自分が国会議員という立場になって、自治体に感じさせてはならない。そんな思いが、私の中には常にありました。
もっと融通を利かせ、上手に立ち回る道もあったのかもしれません。しかし、政治や行政の根幹にかかわる原則を曲げてまで、そうすることは私にはできませんでした。
そして残念ながら、32年前に私が体験したこうした政治の現実は、形を変えながら、今も続いていると言わざるを得ません。
だからこそ、私は政治にはもう一つの選択肢が必要だと思っています。
それは、単に自民党に反対するための選択肢ではありません。
誰を応援したかによって行政の扱いが変わるのではなく、誰であっても公平なルールのもとで扱われる。
政治家との距離の近さではなく、本当に必要なところに必要な支援が届く。
そして、国民から預かった税金が、国民のために公正に使われる。
そんな当たり前の政治を実現するための選択肢です。
私が「政権の選択肢」にこだわり続ける原点の一つは、32年前、町長として感じたあの違和感にあるのだと思います。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
【26年9月1日 その6945『逢坂誠二の徒然日記』8642回】
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