徒然日記

国債の利回りは、なぜ上がるのか 【26年9月3日 『逢坂誠二の徒然日記』8644回】

米国産の生ジャガイモ輸入解禁をめぐり、農水省が、9月1日、2日と2日間、北海道で説明会を開きました。
農水省は、検疫措置が必要な病害虫を21種特定したと説明しています。
私はニセコ町長に就任する直前、ニセコ町の種イモ圃場でシストセンチュウが発生するという事態を経験しました。
町長就任後、さまざまな対策を講じましたが、結局、ニセコ町は種イモ栽培を断念せざるを得ませんでした。
病害虫は、一度侵入すると取り返しのつかない事態になりかねません。
「対策をすれば大丈夫」という問題ではありません。
北海道は日本のジャガイモ、そして種イモの重要な生産地です。
その生産基盤を危険にさらしてまで、生ジャガイモの輸入を解禁する必要があるのか。
私は、米国産の生ジャガイモ輸入解禁には反対です。

1)国債の利回りは、なぜ上がるのか
国債についていくつか質問を受けました。改めて国債に言及します。

国債とは、国がお金を借りるために発行する債券です。いわば国の「借用証書」のようなもので、税収などの歳入だけでは賄えない支出を補うために、国が資金を調達する手段の一つです。

国は、「利子を支払い、決められた時期に借りたお金を返済する」という条件で国債を発行します。
例えば、償還期限5年、額面100万円、表面利率が固定で年1%の国債であれば、毎年1万円の利子が支払われ、5年後の満期には額面100万円が償還されます。

固定利付国債の場合、額面と表面利率は発行時に決められており、市場で国債の価格が変化しても変わりません。

一方、発行された国債の多くは市場で売買されています。そのため、額面100万円の国債でも、市場では100万円より高くなったり、安くなったりします。
したがって、同じ国債であれば、
国債価格が下がる → 利回りは上がる
国債価格が上がる → 利回りは下がる
という関係になります。

では、国債価格はなぜ動くのでしょうか。

基本的には、他の商品と同じように、買いたい人と売りたい人の需給によって決まります。

その需給を左右する大きな要因の一つが、将来の金利の見通しです。
例えば、日銀の金融政策などから今後の金利が上がると予想されれば、すでに発行されている低い利率の国債の魅力は低下し、売られやすくなります。逆に、金利が下がるとの予想が強まれば、既存国債の価値は高まりやすくなります。

物価の見通しも重要です。物価上昇が続けば、将来受け取る利子や元本の実質的な価値が低下するため、国債価格には下落圧力がかかります。
さらに、政府が発行する国債の量も影響します。国債発行が増え、買い手が十分でなければ、価格は下がりやすくなります。

また、政府の財政運営への不安が高まれば、投資家がより高い利回りを求めるようになり、国債価格の下落につながることがあります。
このほか、景気の動向、海外の金利、金融市場の状況なども国債価格に影響します。

つまり、国債の額面と表面利率は決まっていても、その国債を現在いくらで買いたいかは、経済や金融、財政をめぐる状況によって絶えず変化しているのです。

現在、日本の国債市場では、新発10年国債の利回り、いわゆる長期金利が顕著な上昇傾向にあります。
この利回りの上昇は、住宅ローンや企業の長期借入金利、政府の将来の国債利払い費などへ波及していくため、家計・企業・財政の三つに影響する金利上昇として、相当慎重に見る必要があります。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
【26年9月3日 その6947『逢坂誠二の徒然日記』8647回】

#逢坂誠二 #歩く歩く聞く聞く
#函館

  
  

皆様のコメントを受け付けております。

  1. こんにちは。

    アベノミクスで事実上の円の価値下落政策を10年近くも続けたため、国力を落とし、また米国などの帰入政策への負の影響を及ぼすようになりました。米国べッセント財務長官の言う「利上げ」は、米国にとっての不都合を取り除きたいゆえですが、一方、日本においても国力維持のためには円の価値を棄損する政策から、利上げにより円の価値をこれ以上下げない金融財政政策が求められます。ところが、そうなると、多額の国債への利払いを抱えた政府・日銀のデフォルトさえ起りえます。にっちもさっっちも行かないと考えてしまいますが、しかし、道はあるはずです。与野党を問わず、全ての政治家、そして、国民各位の役目は大きいですね。

記事に投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です