徒然日記

考え、行動する主権者と政治 【26年8月29日 『逢坂誠二の徒然日記』8639回】

一昨日からの大雨で、道内でも各地に被害が出ています。
函館と札幌を結ぶJR室蘭線でも、土砂や倒木の流入、路盤流出などが発生し、特急北斗や貨物列車が運休しています。少なくとも9月2日まで一部区間の運転見合わせが続く見込みです。
今回、釧路地方では線状降水帯も発生しました。
線状降水帯など局地的な豪雨を、場所や時間まで正確に予測することには限界があります。
だからこそ、予測精度の向上だけではなく、豪雨は「いつ、どこで起きてもおかしくない」との前提に立ち、道路、鉄道、河川などの防災・減災対策、避難体制を強化しなければなりません。
気候の変化に対応した災害対策を、さらに急ぐ必要があります。

1)考え、行動する主権者と政治
私は、政治の役割は、国民の命と暮らしを守ることだと考えています。
政治家の責任は、そのために必要な政策を考え、決断し、実行すること。そして、その結果について国民に説明し、責任を負うことです。
こうした政治の役割については、多くの方に理解していただけると思います。

しかし私は、政治家にはもう一つ、大切な役割があると考えています。
それは、国民一人ひとりが、主権者としての力を高めていくための取り組みを行うことです。

国民は、政治によって命や暮らしを守られる対象であると同時に、民主政治をつくる「主体」でもあります。
だからこそ政治家は、政策を実行するだけではなく、主権者である国民一人ひとりが、自ら情報を得て、考え、判断し、発言し、必要に応じて行動できるようにすることを、常に意識しなければなりません。

権威主義的な政治家にとって都合がよいのは、権力者の判断を疑わず、情報を吟味せず、政治に参加しない国民でしょう。

しかし、民主政治は違います。
民主政治が健全に機能するためには、権力を疑うことも含め、自ら情報を集め、異なる意見にも耳を傾け、考え、判断し、必要なら行動する主権者が必要です。

ここには、一見すると政治家にとって矛盾するような側面があります。
自ら考える主権者が増えれば、政治家は批判されます。厳しい説明を求められます。そして、ときには選挙で選ばれなくなることもあります。
しかし、それこそが民主主義です。

政治家の仕事は、自分を支持してくれる国民を増やすことだけではありません。
極論を言えば、自分を批判し、自分とは異なる判断をすることのできる主権者が増えることさえ、民主政治を担う政治家は歓迎すべきなのです。

そのためには、政治家自身ができる限り情報を公開し、判断の根拠を説明し、異論を排除せず、国民との対話の場をつくらなければなりません。
また、学校教育だけではなく、情報公開、報道の自由、議会の公開、住民参加など、自ら考え、判断するための環境を社会全体で整えていくことも重要です。

国民の命と暮らしを守ること。
そして、考え、判断し、行動する主権者が増えることを常に意識し、そのための環境をつくること。
私は、この二つとも政治家の大切な役割だと考えています。

私が日記を書き、「一日一話」を発信している理由の一つも、ここにあります。
政治家として自分の考えや判断の根拠を伝える。それをそのまま受け入れてもらうためではありません。皆さんが考え、判断するための材料の一つにしていただきたい。
そうした思いで、私は日々、発信を続けています。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
【26年8月29日 その6942『逢坂誠二の徒然日記』8639回】

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