徒然日記
政権の選択肢を、どうつくるのか 【26年8月30日 『逢坂誠二の徒然日記』8640回】
福井県など北陸地方で、記録的な大雨となっています。
福井市、大野市、勝山市には大雨特別警報が発表され、すでに災害が発生している可能性が極めて高い状況です。
先日から北陸各地で大雨が続いています。被害が広がらないことを願うとともに、危険な地域の皆さんには、気象庁や自治体からの情報を確認し、何よりも命を守る行動をとっていただきたいと思います。
1)政権の選択肢を、どうつくるのか
2017年9月28日。
民進党が希望の党への合流に大きく揺れたあの日の翌日、私は無所属で総選挙を戦うことを、全国でもいち早く表明しました。
選挙後、立憲民主党の一員として活動するようになってからも、私の中には一貫した思いがありました。
野党が大きな塊になることです。
一度は分裂した希望の党、その後の国民民主党とも、できるだけ早く一緒になるべきだと考え、私はそのための取り組みを続けてきました。
理由は単純です。
野党がバラバラのままでは、政府・与党に対して十分な力を発揮することができないからです。
もちろん、それぞれの政党には政策や理念の違いがあります。しかし、違いがあることを理由に分裂を繰り返していては、政治を動かす力にはなりません。
一致できる政策を増やし、互いの違いを乗り越えながら、政権を担いうる大きな政治勢力をつくる。
私はそれが、日本の政治に必要なことだと考えてきました。
しかし、この間、国民民主党との距離が広がってきたことは、残念でなりません。
こうした中、公明党が昨年10月、26年に及んだ自民党との連立を解消したことは、今後の野党のあり方を考える上で、大きな出来事でした。
その後、立憲民主党内に、選挙協力をはじめとして公明党との連携を強めるべきだとの機運が高まったことに、私は大きな塊への端緒となる可能性を強く確信していました。
もちろん、それが新党結成にまで至るとは想定していませんでした。そして、今年1月の新党結成については、その後の選挙結果を見ても、失敗だったことは明白です。
しかし、新党結成が失敗だったことと、大きな政治勢力をつくる必要性とは、別の問題です。
むしろ、選挙で惨敗したからこそ、なぜ失敗したのかを検証し、その上で、中道改革連合、立憲民主党、公明党が一つの塊となり、政府・与党に対峙できる野党勢力をつくることが重要だと、私は考えていました。
その一つの試金石が、立憲民主党が中道改革連合に合流するかどうかでした。
しかし一昨日、立憲民主党は合流しないことを明確にしました。
立憲民主党は、ボトムアップを掲げる政党です。今回も自治体議員や地方組織などの意向を丁寧に聞いた上での結論だと思います。その手続きも、多くの意見を踏まえた結論も、党としては妥当なものなのだと思います。
私は、その結論自体を批判するつもりはありません。
しかし、その先に何が見えているのでしょうか。
立憲民主党は、中道改革連合や公明党との政策、国会、選挙での連携を進めるとしています。
それは大切なことです。
しかし、連携を続けることと、政権を担いうる政治勢力をつくることは、同じではありません。
それぞれの党がそれぞれの旗を掲げ、必要なときだけ協力する。その状態を続けるだけで、本当に政府・与党に対抗できる力になるのでしょうか。
国民の皆さんに、「この勢力なら政権を任せられる」と感じてもらえる選択肢になるのでしょうか。
私は、そこを最も懸念しています。
政党にとって、自らの理念や組織を守ることは重要です。地方議員の皆さんにとっては、それぞれの地域で積み重ねてきた活動があり、簡単に党の看板を変えられない事情があることも十分理解できます。しかし単に党の存続と今いる議員が納得すれば良いものではありません。
自分たちの党をどう守るかだけではなく、どうすれば政権交代可能な政治をつくることができるのか。私たちは日本の政治全体をどうするのかを考えなければなりません。
この問いから逃げることはできません。
2017年の分裂から、間もなく9年になります。
この間、野党は十分な力を持つことができませんでした。
今回の結論によって、それぞれが別々の道を歩むことになるのなら、私たちは一体、この9年間から何を学んだのでしょうか。
私は今も、大きな塊をつくることが目的だとは考えていません。
目的は、国民の皆さんに政権の選択肢を示すことです。
政府・与党に緊張感を持たせ、政治を動かし、必要ならば政権を担う。
そのために、野党が力を結集することが必要なのです。
立憲民主党が合流しないという結論を出した今、次に問われるのは、中道改革連合、公明党、そして立憲民主党が、それぞれが改めてどのような将来像を国民に示すのかです。
「合流しない」という結論だけでは、政治は前には進みません。
立憲民主党の一昨日の判断を踏まえて、次の局面に入りました。
大きな塊が作れないとなったように見える今、この先に、どのような政権の選択肢をつくるのか、もう少し悩みます。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
【26年8月30日 その6943『逢坂誠二の徒然日記』8640回】
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