徒然日記

民主的と民主主義【26年6月30日 『逢坂誠二の徒然日記』8579回】

昨日も地元歩きをしています。函館市内は、一昨日のマランソン参加者の皆んがまだ多く、市内観光を楽しまれたようです。
6月も最終日。今日は満月です。

1)民主的と民主主義
「民主主義とは何ですか」と問われると、少し考え込んでしまいます。選挙や議会、法の支配、基本的人権、地方自治など、多くの要素を含む大きな概念だからです。一言で言い表すには、あまりにも奥行きのある言葉です。

ところが、「民主的とは何ですか」、あるいは「民主的ではないとは何ですか」と問われると、不思議なことに答えやすい気がします。おそらく、「民主主義」が社会全体の制度や理念を表す言葉であるのに対し、「民主的」は私たち一人ひとりの日々の姿勢や行動を表す言葉だからでしょう。

民主主義という大きな理念は捉えにくくても、「民主的であること」「民主的ではないこと」は、私たちの身近な経験の中で具体的に考えることができます。そのことが、答えやすく感じる理由なのではないでしょうか。

私は、民主的とは、一人ひとりの人格と尊厳を尊重し、多様な意見を認め合い、対話を重ねながら、より良い答えをともに探し続ける姿勢だと考えています。自分の考えだけを押し通すことではありません。全員が同じ意見になることを求めることでもありません。意見の違いを当然のものとして受け止め、互いの考えに耳を傾け、より良い結論を目指して話し合うことです。

反対に、民主的ではない状態とは、相手の人格を軽んじること、異なる意見に耳を貸さないこと、発言の機会を奪うこと、あるいは立場や権力、数の力で相手を従わせようとすることです。たとえ多数決という手続を経ていても、十分な議論がなく、少数意見が切り捨てられているなら、それは本当の意味で民主的とは言えません。

民主主義は、多数決だけで成り立つものではありません。多数決は、十分に議論を重ねても意見が一致しないときの、一つの決定方法に過ぎません。本当に大切なのは、その結論に至るまでの過程です。誰もが自由に意見を述べることができ、お互いを尊重しながら議論を尽くし、そのうえで公正な手続によって結論を導くことが重要です。そして、決定後も少数意見に耳を傾け、必要があれば結論を見直す姿勢を持ち続けることも欠かせません。

民主主義は、理念を実現するための制度であると同時に、それを支える一人ひとりの民主的な姿勢によって成り立っています。制度だけでは民主主義は育ちません。互いを尊重し、対話を重ねる日々の営みがあってこそ、民主主義は生きたものになるのです。

民主主義を守るために最も必要なのは、民主的な人を増やすことなのかもしれません。私は、そのことを改めて感じています。

私なりに考える「民主的」の要件は、次のようなものです。
 *一人ひとりの人格と尊厳を尊重すること
 *異なる意見や価値観を認めること
 *誰もが自由に意見を述べられること
 *相手の話に真摯に耳を傾け、対話を重ねること
 *十分な議論を尽くし、公正な手続で結論を導くこと
 *多数決だけに頼らず、少数意見も尊重すること
 *決定した後も、必要に応じて見直す姿勢を持つこと
 *力や威圧ではなく、理性と対話によって合意形成を図ること。

民主主義の土台となるのは、このような民主的な姿勢を持つ一人ひとりの存在なのだと思います。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
【26年6月30日 その6882『逢坂誠二の徒然日記』8579回】

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