徒然日記

「犯罪者」の作り方【26年3月27日 『逢坂誠二の徒然日記』8484回】

午前4時の函館、雲の多い朝です。6度程度。日中も曇り、9度程度になる見込みです。

1)「犯罪者」の作り方
昨日、無理をして時間を確保し、村木厚子さんの『おどろきの刑事司法 「犯罪者」の作り方』(講談社現代新書)を読みました。

村木さんは、厚労省の職員だった2010年、えん罪事件に巻き込まれて起訴されました。164日間にわたって勾留された末に、無罪となりました。本書は、その体験と、その後のさまざまな取り組みを踏まえて書かれたものです。

罪を犯していないのに逮捕されるはずがない。逮捕されても、きちんと説明すれば、犯罪を犯していないことは理解される。日本の捜査機関が、証拠を改ざんしたり、隠したりするはずがない。捜査で収集した証拠は、裁判官も弁護人も、すべて見ることができる。
多くの皆さんは、そう思っているかもしれません。しかし、日本の刑事司法の現実は、そうした認識とは大きく異なります。

話した通りに調書が作られない。無罪を示す証拠があっても出されない。さらには改ざんまで行われる。これは一部の例外ではありません。2020年のえん罪「大川原化工機事件」など、今なお現実に起きているのです。

本書には、次のような一節があります。
「一般の方が想像するように、検察や警察が被疑者の話を虚心坦懐に聞き、事件の全体像や動機、犯罪の有無を合理的に判断するために取調べを行っているのであれば、彼らに説明することには確かに意味があるはずです。ところが、現実の取調べはそのイメージとは程遠く、真実の所在にかかわらず、被疑者がやったという前提の下、『犯罪をいかに立証するか』という一点に向けて運用されています。」
まさに重い指摘です。

私も、村木さんの事件を知り、さらに福井の女子中学生殺人事件や大川原化工機事件など、いくつかのえん罪事件に接する中で、日本の刑事司法の深い闇を知るようになりました。

強引な取調べによる虚偽の供述、検察官による証拠改ざん、身に覚えのない罪であっても否認を続ければ長期間拘置所に閉じ込められる「人質司法」、そして証拠開示になかなか応じようとしない検察。こうしたことが、現実に起きているのです。

日本の刑事裁判の有罪率は99.8から99.9パーセントとも言われます。しかし、その数字の裏には、本来であれば無罪となるべき事件が、有罪とされている可能性があるのです。

こうした課題に取り組むべきなのが、本来、国の法制審議会であるはずです。しかし、その部会の委員となった村木さんは、そこで次のような感想を抱きます。

「日本の警察・検察も、裁判所も、刑事司法の研究者たちも、市民委員の意見にまともに取り合わず、真の意味で制度を改革しようとは思っていないのではないか。」
私は、この指摘は極めて本質的だと思います。

私がここ数年、再審法改正の問題に取り組んでいるのも、まさにここに理由があります。政府任せでは進まない。だからこそ、政治の側からも、この問題に正面から向き合わなければならないのです。

この本は、日本の刑事司法の実態、法務省の対応、そして裁判の現実がどのようなものかを知る上で、非常に重要な一冊です。ぜひ多くの皆さんに読んでいただきたいと思います。

そして何よりも、この現実を「知らなかった」で終わらせてはならないのです。
今の日本で、えん罪は、誰の身にも起こり得る問題です。
だからこそ、制度の不備を直視し、見直すべき点はためらうことなく改めていかなければなりません。
刑事司法に対する信頼を取り戻すためにも、再審制度の見直しをはじめ、抜本的な改革にこれからも取り組んで参ります。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
【26年3月27日 その6787『逢坂誠二の徒然日記』8484回】

==献金の方法==
■ 銀行・郵便局からの振込み
ohsaka.jp/support.html
■ 選挙ドットコム(カード決済)
go2senkyo.com/donate/agree/123556

また、献金とは別に、noteのチップ機能を通じて、
少額から逢坂誠二を直接応援していただくことも可能です。
note.com/ohsakaseiji

どのような形でも構いません。皆さまの支えが、次の一歩の力になります。ご検討いただけましたら幸いです。

#逢坂誠二 #歩く歩く聞く聞く
#中道 #函館

  
  

皆様のコメントを受け付けております。

記事に投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です