徒然日記

深刻な人口減少の現実【25年12月23日 『逢坂誠二の徒然日記』8392回】

明日まで都内での仕事があり、昨朝、街頭に立った後、上京しました。
午前4時の都内、気温は1度程度。雲は少なく今朝も木星が見えます。日中も晴れ、11度程度の見込みです。

1)深刻な人口減少の現実
先日の日記で北海道の人口が500万人を割り込んだことに言及しました。
その中で「これからは「人口が減り続けること」を前提とした国づくり、地域づくりへと発想を転換する必要があります」と書いたところ複数の方から、苦言を頂きました。

その主旨は「なぜ人口が増える政策をしないのか」です。

この問いは、もっともなものです。

もちろん私も、少子化対策、子育て支援、雇用の確保、地域経済の活性化など、人口を少しでも増やすための政策を全力で進めるべきだと考えていますし、実際にそうした取り組みは不可欠です。

しかし同時に、どれほど努力を重ねても、人口減少が止まらないという厳しい局面に入っていることを認識する必要があります。出生数は長期的に減少し、若年人口の絶対数そのものが急速に縮小しているのです。

特に深刻なのは、出産の主体たるお母さん層の人口が大幅に減ることです。

私の昨年12月31日の日記でそのことに言及しました。
note.com/ohsakaseiji/n/nd0b3e7b7441c?sub_rt=share_pw

==以下、この日記から一部を引用します==

総務省による今年(2024年)7月1日のそれぞれの日本人(女性)の推計値は以下です。

25歳から39歳(の女性):905万人
0歳から14歳(の女性):667万人

私が25歳から39歳の女性人口に着目するのは、この年代が日本の子どもの9割近くを出産しているからです。

今の0歳から14歳の女性は667万人です。この方々は25年後には25歳から39歳になります。この世代の日本人は減ることはあっても、もう既に生まれていますので、増えることはありません。

つまり出産の9割近くを担っている世代が、25年後には、今よりも少なくとも238万人も減るのです。率にすれば約26%減となります。

昨年(2023年)の日本の出生数は72万人で過去最低でした。25年後も今と同じ出生率だとと仮定すれば、25年後の出生数は53万人です。
25歳から39歳までのお母さんの数が減るのですから、これは当然のことです。

つまり日本人だけで、今後、日本の人口は増えない、日本はそんな局面に入ってしまったのです。

==以上、引用終了==

2024年の合計特殊出生率は1.15です。仮にこれが今、急に2.1程度になったとしても(ありえない話ですが)、50年後の25歳から39歳も667万人を維持するのがやっとのことです。しかもそうであったとしても人口は増えません。

私達はこの厳しい現実、キチンと受け止めた上で、国や地域のあり方を考える必要があるのです。

「人口を増やす努力を最大限行うこと」と
「人口が減り続けることを前提に、社会の仕組みを組み替えること」
この二つを同時に進めなければならないと考えています。

人口が減る現実を直視せず、「増えるはずだ」「増やさなければならない」と唱えるだけでは、医療、介護、教育、交通、自治体運営など、地域の暮らしは立ち行かなくなります。逆に、減少を前提に備えることは、決して後ろ向きではありません。限られた人と資源で、どうすれば安心して暮らし続けられる社会をつくれるのかを真剣に考える、前向きな選択です。

2009年当時、日本はすでにこの危機に直面していました。そこで私たちは、子ども手当の増額をはじめとする子育て支援に力点をおくことにしたのです。ところが当時の野党(自民党)議員から「愚か者めが、このくだらん選択をしたバカ者ども絶対に忘れん」と批判されました。

2009年7月1日のそれぞれの日本人(女性)の推計値は以下です。

25歳から39歳の女性:1,242万人
0歳から14歳の女性:825万人

つまり2009年時点で、出産の9割を担うお母さん層が、25年後には34%も減ることが明らかだったのです。

こんな現実であったにも関わらず、子ども政策の強化に対して「愚か者めが」と罵ったのですから、あまりの危機感のなさに呆れるばかりです。

日本の人口減少の深刻さを多くの皆さんに共有して頂き、取るべき対策についても、議論を進化させなければなりません。

【25年12月23日 その6695『逢坂誠二の徒然日記』8392回】
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