徒然日記

医療危機を乗り越える【25年12月5日 『逢坂誠二の徒然日記』8374回】

午前5時の都内、気温が1度近くまで下がっています。雲は少なく、星も見えます。日中も晴れ、12度程度になる見込みです。

1)医療危機を乗り越える
病院経営がいよいよ深刻な事態に陥っています。

厚生労働省が公表した令和6年度「医療経済実態調査」によれば、一般病院の約7割が赤字です。患者数の減少、物価高、人件費の上昇という三つの要因が重なり、経営の悪化に拍車がかかっています。この状態を放置すれば、地域で必要な医療サービスの提供が本当に危うくなります。

今回の調査は、診療報酬改定の基礎資料となるものですが、診療報酬の引き上げは同時に保険料や自己負担増にもつながるため、診療報酬だけでの改善には限界があります。したがって、直接支援と診療報酬の見直しの「両輪」で対応しなければなりません。

しかし、財源も人材も限られる中で、全国すべての医療機関を一律に支えることは現実的ではありません。地域で不可欠な役割を担う救急、産科、在宅医療など、持続性が崩れれば地域全体が立ちゆかなくなる分野を、優先的、重点的に支援することが不可欠です。

今回の補正予算には、医療提供体制の確保のために5,341億円が計上されています。まずはその内容を丁寧に精査し、必要な支援が現場にきちんと届くよう確認したいと思います。

一方、診療報酬とは逆に、薬価を引き下げるという政府方針も耳にします。これは医薬品供給が逼迫している現状をさらに悪化させかねません。薬価を下げれば良いという単純な発想では、医薬品の流通がむしろ細り、今以上に国民の「必要な薬が手に入らない」という事態を悪化させます。

医療は国民の生命を支える基盤です。数字合わせの議論ではなく、現場の実態から出発する政策判断をしっかりと行なって参ります。

【25年12月5日 その6677『逢坂誠二の徒然日記』8374回】

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