徒然日記

与党の定数削減は、あまりにも乱暴【25年12月4日 『逢坂誠二の徒然日記』8373回】

午前4時の都内、雲が少なめですが、メガネを忘れたので、星が微かにしか見えません。気温は4度程度。日中も晴れ、10度程度になる見込みです。

1)与党の定数削減は、あまりにも乱暴
自民・維新の与党が、衆議院議員の定数を「とにかく1割削減する」と決めました。与野党で具体策を協議するものの、1年以内に結論が出なければ、小選挙区25、比例区20を自動的に削減するという内容です。

率直に言って、あまりにも乱暴です。

選挙制度は民主主義の根幹です。確かに、定数削減というテーマ自体は議論すべき課題ですが、単純に「議員を減らせば改革になる」「減らせば税金の節約になる」という単純な議論ですむ話ではありません。日本の国会議員数は国際比較をしても、必ずしも多いわけではありません。

本来、選挙制度は民主主義を支えるインフラであり、その制度のあるべき姿を丁寧に議論したうえで、必要な改革を検討すべきものです。制度論をすっ飛ばし、「1割減らす」という結論だけを先に置く姿勢は、健全な議会制民主主義とは到底言えません。

特に現在の仕組みでは、民意を集約する小選挙区と、多様な民意を反映させる比例代表、この両輪の役割を踏まえた慎重な議論が不可欠です。

小選挙区の定数を機械的に削れば、人口減少が続く地方の議席は大きく減ることになります。結果として地方の声が国政に届きにくくなるおそれがあり、地方の疲弊をさらに深めかねません。むしろ、制度そのものの見直しも含め、丁寧で開かれた議論を積み重ねることが必要です。

期限までに結論が出なければ、自動的に小選挙区25と比例20を削る——。
これは暴論中の暴論です。民主主義の手続きを踏まず、国民の声の反映メカニズムを弱める手法は到底容認できません。

拙速ではなく、熟度のある制度議論を進めるべきです。地方の声、多様な民意、主権者の権利を守る観点から、私は粘り強く問題点を訴えてまいります。

【25年12月4日 その6676『逢坂誠二の徒然日記』8373回】
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