徒然日記
函館で水族館を考える【25年11月12日 『逢坂誠二の徒然日記』8351回】
1)函館で水族館を考える
函館では、これまでに何度か水族館の建設構想が浮上してきました。
しかし、いずれも実現には至らず、今日に至っています。
その理由として、いくつかの課題があったようです。
建設や運営にかかる費用が非常に大きく、市の財政負担や維持管理の見通しが厳しかったこと。
また、採算性への懸念があり、金融機関や関係者からも慎重な意見が出ていたこと。
さらに、大観覧車などを併設する娯楽的な要素に対して、「街の景観」や「公共施設としての位置づけ」から反対の声もあったこと――。
そうした議論を経て、これまで函館には水族館が誕生していません。
そんな中、先月、「道南に水族館がある未来を描く」というトークセッションが開かれました。
会場には市民や学生、企業関係者など約70人が集まり、私も参加しました。
聴衆も議論に加わる形で進められた、とても良いセッションでした。
この場に身を置いて、私は改めて感じました。
函館で水族館のことを考えるというのは、単に「施設をつくるかどうか」という話ではありません。
むしろ、函館という街の原点や未来を見つめ直すことにつながる、大変意義のある議論なのだと。
最終的に、函館に水族館ができることは、私は望ましいと思っています。
しかし大事なのは、その進め方と議論のあり方です。
コンサルタントに依頼して、場所や規模、内容を提案してもらう――
そういう方法もあるでしょう。
けれど私は、市民自身がゼロから、しかも公開の場で議論を重ねていくことこそ大切だと思うのです。
もちろんこのやり方は、手間も時間もかかります。
しかし、こんな問いを一つひとつ丁寧に考えることで、函館の未来が少しずつ見えてくる気がします。
*函館には、なぜ水族館が必要なのか
*どんな水族館がふさわしいのか
*どこに建設すべきなのか
*建物ひとつではなく、街全体が“水族館的空間”になることはできないか
函館は三方向を海に囲まれた、海とともに生きる街です。
ところが、その立地のわりには「海に触れる」機会が多くないようにも感じます。
水族館を考えることで、海や漁業、海運、観光、環境といったテーマに目を向ける人が増えるなら――
それは、街にとって大きな財産になるはずです。
急いで建設することではありません。
けれど、「水族館を考える」という過程そのものが、函館の未来を形づくる大切な一歩になる。私は、そう信じています。
【25年11月12日 その6654『逢坂誠二の徒然日記』8351回】
ohsaka.jp/support.html
go2senkyo.com/donate/agree/123556
#逢坂誠二 #おおさか誠二 #立憲民主党 #立憲 #立民 #政治家 #国会議員 #衆議院議員 #函館 #五稜郭 #函館 #水族館