徒然日記

アベノマスク公文書(逢坂誠二の徒然日記)

【25年6月11日 『逢坂誠二の徒然日記』8197回】
午前3時30分の都内、ごく弱い雨が降っており、路面は濡れています。朝の気温は20度程度。日中も曇りか、雨。予想最高気温は24度の見込みです。昨日、関東が梅雨入りしました。各地で豪雨の懸念もあります。

1)アベノマスク公文書
安倍政権が新型コロナ対策として全国に配布した「アベノマスク」をめぐり、政府が契約に関する文書の開示を拒んだことに対し、大学教授が開示と損害賠償を求めて起こした訴訟で、大阪地方裁判所は6月5日、文書の不開示決定の大部分を取り消し、国に11万円の賠償を命じました。

裁判所は、業者との交渉記録に関するメールや報告書が一切存在しないという国の主張に疑問を示し、一部文書の存在を認定しました。また、国側が文書の探索すら行わず、一律に「存在しない」と判断した可能性を指摘し、不開示判断は違法であると結論づけました。

この判決は、公文書管理に対する国の姿勢に警鐘を鳴らした重要な判断です。行政における意思決定や事務手続きの記録は、説明責任を果たすための基本であり、それを「記録していない」「口頭で済ませた」とする説明は、公的機関としての信頼性を損なうものです。

今回、原告側の粘り強い追及によって、メール等のやり取りの存在が次々と判明しました。それにもかかわらず、政府はそれらを文書として扱わず、情報開示の対象に含めることもなく、不開示を貫こうとしました。この姿勢は、行政に対する国民の信頼を大きく揺るがすものです。

アベノマスクをめぐっては過去にも、黒塗りの開示資料をめぐる裁判で国が敗訴し、控訴を断念しています。それにもかかわらず、今回も同様の情報隠蔽体質が繰り返されました。この背景には、政府内に「不都合な情報は伏せる」という体質が根強く存在していることがうかがえます。

本件は、巨額の税金が投入された事業に関するものであり、その契約過程や効果についての透明性が確保されなければ、行政の正当性は担保されません。公文書の作成・保存・開示は、民主主義国家としての基本的責任です。

石破政権には、この判決を重く受け止め、情報公開の徹底と説明責任の強化を図ることが求められます。口頭による非公式なやり取りに頼り、記録を軽視する「官僚文化」の見直しこそが、政治と行政への信頼回復の出発点です。

【25年6月11日 その6500『逢坂誠二の徒然日記』8197回】

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