徒然日記
山田孝男さんの風知草(逢坂誠二の徒然日記)
午前5時の都内、うっすらと路面が濡れ、雲が多めです。気温は既に21度程度。日中も雲が多く雨も降る見込みです。予想最高気温は昨日よりも4度低い27度とのことです。
1)山田孝男さんの風知草
毎日新聞の特別編集委員・山田孝男さんのコラム「風知草」を、私は長年楽しみに読んできました。しばらく見かけないと思っていたのですが、5月19日付の最新コラム「忘れていること」で、その理由が明らかになりました。昨年3月、山田さんは脳出血で倒れ、闘病されていたのです。
「風知草」は2007年に連載を開始し、共感できる内容が多く、目に留まった回は欠かさず読んでいました。もちろん、時には問題の捉え方や方向性に違和感を覚えることもありましたが、全体としては大いに共鳴するものばかりでした。
しかし、その「風知草」が、今回のコラムをもって最終回を迎えたとのこと。非常に残念でなりません。
最終回にあたって山田さんは、これまでのコラムを振り返り、原発に関する話題が多かったことを述懐しています。福島第一原発事故を経て、その傾向は自然な流れとなり、事故後の社会が落ち着きを取り戻した後も、なお原発にこだわり続けたといいます。
その理由として、山田さんは次の3点を挙げています。
人類が10万年にわたり背負わなければならない「核のゴミ」を排出するシステムであること
行政も電力会社も、その深刻さを十分に理解しておらず、信頼に足るとは思えないこと
「核燃料サイクルはいずれ完成する」という“おとぎ話”の虚構を明らかにしたかったこと
いずれも、極めて真っ当で重い指摘だと感じます。最終回の締めくくりには、次のような一文がありました。
「ウランの埋蔵量は石油よりも少ない。エネルギーの選択肢は本来、多様であるべきだ。しかし、核燃料サイクルの継続を政治が決めてしまう。高コストで、そもそも制御困難なシステムから抜け出せない。私は今も、転換の糸口をつかみたいと切に願っている。ご愛読ありがとうございました。」
まさに、現代のエネルギー政策に対する本質的な問いかけです。世界が核燃料サイクルから距離を置きつつある今、私もまた、「転換の糸口をつかみたい」との思いを胸に、その実現に向けた行動を続けてまいります。
山田さん、長年にわたる貴重なご執筆、本当にありがとうございました。そして、一日も早いご快復を、心よりお祈り申し上げます。
【25年5月22日 その6480『逢坂誠二の徒然日記』8177回】
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