徒然日記

地域を元気にする/逢坂誠二 7872回

【24年7月21日 その6175『逢坂誠二の徒然日記』7872回】
函館は雲の多い朝です。東の地平線付近はちょっと雲が切れて、少し赤くなっています。朝の気温は21度。日中も雲が多く、夜には雨になる見込みです。予想最高気温は27度。今日は満月です。

1)地域を元気にする
「地方創生」がスタートして10年が経過し、政府は先月、地方創生を総括する報告書を公表しました。

「人口減少や東京圏への一極集中などの大きな流れを変えるには至っておらず、地方が厳しい状況にあることを重く受け止める必要がある。」

報告書にこうした記載がある通り地方創生は、うまく進みませんでした。

*地方に仕事をつくる
*人の流れをつくる
*結婚・出産・子育ての希望をかなえる
*魅力的な地域をつくる

これが地方創生の4つの目標でした。

その進め方は、以下です。

1:政府が総合戦略を定める
2:これに沿って自治体ごとに戦略を作成
3:国が認めた事業にお金を交付する

以前、私は、このやり方では、地方は元気にならないと指摘したことがあります。理由は明確です。自治体は、交付金欲しさに、国が望む事業ばかりを羅列します。その結果、短期的な効果ばかりを追い求めることになり、中長期的視点で、地域をどうすべきかといった肝の据わった議論にはならないからです。

初代の石破大臣と話したことがあります。

時間がかかっても良いから、地域自らが自主的自律的に、地域の課題を解決する力をつけることが重要だ、若干記憶が曖昧ですが、こんなことを指摘したように思います。

そもそも一足飛びに、地方が元気になる方法はありません。地に足のついた息の長い取り組みが必要です。ただし、そのための基礎づくりが、地域ではなかなかやり難いのです。

地域の議論も、即、効果の出ることに傾きがちです。国が支援すべきは、ともすれば易きに流れがちな地方に対して、落ちついた取り組みへと導くことです。

1:自分たちの地域のことを知ること
2:自分たちが目指す地域の姿を自分たち自らが描くこと
3:目指す姿に向かって具体的に何をすべきかを考えること

簡単なことなのですが、この1から3を丁寧に行うことが必要です。特に重要なのは1です。

政治塾を復活させなければなりません。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2024.7.21===
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皆様のコメントを受け付けております。

  1. こんにちは。

    「地方創成」、国は白旗を上げた模様ですね。「①国が方針を決め、
    ②地方がそれに習って策を練り、③国方補助金が出る。」枠組み。
    これは、国のアリバイ作り以外の何物でもないです。

    地方再生は簡単なことではないです。しかし、少なくとも、
    途に付く必要条件の一つとして、①->②の順ではなく、
    ②->①であるべきですね。中央は何も見えていないなぁ
    と思われます。

    全国の自治体が各地で中小のブロックを組んで、②を
    つくり上げ、それらを纏めてて見れば、国の形を変えねば
    ならないことが見えてくるのではないでしょうか。

    うらべ
    ――――――――

  2. (追伸)
    ツイッターを見ていた驚いたのですが、下記のようなデータがあるですね。
    これでは、地方創成などあり得ないかも知れない、まるでベクトルが逆行
    している、と思います。コモンズの「私物化」、自然環境以外の資源が
    少なく、人口が半減すると言う国で、これ以上の愚策はありません。

    ―――(引用)―――――――――――
    https://x.com/cargojp/status/1813703652705726673
    ――――――――――――――――――

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