徒然日記

共同親権への賛否/逢坂誠二 #7759

【24年3月30日 その6062『逢坂誠二の徒然日記』#7759】
夜明け前の都内、雲は少なく晴れています。午前5時、星は見えないほどに明るくなっています。11度程度です。日中も雲が少なく晴れ時々曇りの予報です。予想最高気温は24度程度です。朝の便で帰函します。

1)共同親権への賛否
今回、政府が提案している共同親権を導入する法案について、賛否の声が多く寄せられます。

==賛成の方から寄せらる意見など==
*G7など主要国の多くで共同親権が導入されている
*こどもにとっては、父、母は選べるものではなく、一方で全部を決めるのはおかしい
*共同親権の選択肢がないがゆえに親権争いが起きている

*単独親権をもつ親の意向が優先され、別居親の面会が制限、拒否される
*単独親権をもつ親が再婚した場合に再婚家庭が優先され離別した実親が排除
*離別した親が学校行事に参加したくても親権をもつ側の親に拒まれると参加できない
*別居親の責任感が希薄化したり、養育費が不払いになる

==反対の方から寄せられる意見など==
*夫婦間の信頼関係が損なわれ離婚に至る場合が大多数であり、離婚後に父母間で親権のについて円滑な協議を行うことは、一般に困難
*「子の利益のため急迫の事情があるとき」や「監護及び教育に関する日常の行為」については、一方の親による単独親権行使を認める例外規定を設けるとしているが、「急迫の事情」や「日常の行為」の範囲が不明確であり、子の生活の安定が損なわれる
*共同親権が導入された場合、家庭裁判所の負担が著しく増大し、家庭裁判所が的確に対応できないおそれがある
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以上をはじめとして、様々な意見が寄せられています。

政府は父母が合意した場合に限り共同親権を認めるとし、DVや虐待がある場合は家裁が単独親権と決めるとしています。しかし、家庭という密室でのDVや虐待は表面化しにくく、証明が難しいのが現実です。配偶者間の力関係で共同親権を強制されることへの懸念もあり、個別の事例に合わせて家裁が共同親権の可否を判断できるのかという課題もあります。

父母が親権を巡って対立した場合、紛争となることもあり得えますが、制度が変更されることで問題や紛争が続発する事態になれば本末転倒です。共同親権については冷静で慎重な議論が必要だと考えています。改めて条文をしっかりと読んだ上で、さらに検討を進めたいと思います。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2024.3.30===
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皆様のコメントを受け付けております。

  1. 昨年12月に夫から暴力を受け家を追い出された者です。家を締め出されたすぐ後に、夫から離婚の申立てがあり15歳17歳の娘が2人おり、娘達にも会わせてもらえていません。
    娘達を大事に産み育てて来たにも関わらず、あまりに一方的で酷い仕打ちに心を痛めています。
    日本は単独親権を採用している国なので、別居時に監護している親が親権を取るのに有利である事から、片方の親の連れ去り、引き離しによって、多くの親が子ども達に会えない状況であり、心を痛めております。
    面会交流が認められても、月に1度しか会えない、手紙での面会しか認めてもらえないとも聞きます。
    共同親権により、親も子も悲しまなくて済む様に。子の奪い合いがなくなって欲しいと強く願っています。

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