徒然日記
19年10月3日 その4423『逢坂誠二 の徒然日記』(6120)
昨日は早朝便で札幌入りし、
今月27日に函館で開催する
私のセミナーの告知に歩きました。
夕刻には再上京し、
超党派のハンセン病対策議員懇談で
最終解決に向けた意見交換をしております。
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関電疑獄、あまりの異常さに言葉もありません。
関電役員らが、高浜町元助役から
約3億2千万円分もの金品を受け取っていたことが発覚していますが、
役員のうち2人の受領額は1億円を超えていたといいます。
金品は現金、商品券、米ドル、スーツの仕立て券などで、
数千万円単位のケースもあったようです。
不適切な金品の受領は原子力畑の役員中心とのことですが、
原子力発電所が国民のために存在するものではなく、
電気料金を原資とした国民を食いものにする
利権だったと言わざるを得ません。
幹部らは受け取った金品に
受け取りの日時を記したメモを貼り付けるなどして
個人で保管していたといいいますが、
こんなことはにわかには信じ難いことです。
儀礼的な範囲を除いて全てを返却したとも言っているようですが、
彼らの言う儀礼的とは、一般国民の感覚と
大幅に乖離しているものと思います。
しかし問題の本質は、金品授受の異常さではなく、
こうした授受が行われる背景、
裏金はどのように生み出されたのかなど、
原発を軸にして関係者が甘い汁を吸っていた
構造を明らかにすることです。
原発関連工事については、
適切な入札ではなく事前の情報交換など
談合まがいのこともあったのだと思います。
関電は、この事案について調査を行い
役員の処分も行ったとのことですが、
その内容は取締役会にも報告していませんし、
利用者や世間には完全に隠すつもりだったのでしょう。
今後、報告書の妥当性などが問題になりますが、
関電には無縁の真の第三者による徹底した再調査が必要です。
今回の事案は、関電だけの問題なのか、
他の電力会社にも同様のことがないのかも
調べなければなりません。
これまでも原発に関しては、
原発ムラなどと呼ばれ利権化していることが指摘されて来ました。
この原発ムラ利権が、
原発ゼロにシフトできない理由の一つとも言われます。
今回の関電疑獄を突破口にして、原発ムラを解体し、
国民本位のエネルギー社会を構築しなければなりません。
さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
==2019.10.3==