徒然日記
6月12日 その2900 『逢坂誠二の徒然日記』(4544)
まだ暗い朝、雨の音で目覚めた。
梅雨らしい雰囲気の都内だ。
今日も、早朝から会議だ。
さらに衆院厚生労働委員会で、
派遣法改正案が強行採決される可能性があるという。
労働法制に関し、
強行採決は未だかってないことらしい。
安倍政権の暴走は止まらない。
1)温室効果ガス削減
昨朝、党のエネルギー環境総合調査会で、
今般政府が決定した
温室効果ガス削減目標について、
環境省、資源エネルギー庁から説明を受け、
議論をしている。
今回の目標は、
2030年度に2013年比で26%削減
(2005年比25.4%削減)となっている。
総理は、この目標を「野心的」と自賛している。
さらに海外でも評価が高いとの報道が一部あるようだが、
どうも私には解せない。
昨日の説明を聞いても、
実現可能な範囲のことを羅列しただけの雰囲気があり、
野心的とまで言い切れるのか甚だ心もとないのだ。
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京都議定書の基準年であった1990年比では、
日本は2030年に18%削減であるのに対し、
EUは40%削減となっている。
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ボンで開かれたCOP21の準備会合では、
2030年まで至るための当面の目標年である2020年までの
日本の暫定削減目標「05年比で3.8%減」について、
引き上げを求める意見が各国から相次いだという。
実は日本の削減目標は、
原発頼みの部分が多いため、
こんな結果になるのだと思うが、
もっと前向きな削減対策が必要だ。
昨日の説明では、
大幅な削減目標の設定は
産業界から批判が多いとのことだったが、
私が訪問したドイツでは、
温室効果ガスの削減に取り組むことは、
経済の活性化に資する
との指摘があったことに比べると真反対の反応だ。
20年までの削減がしっかりと進まなければ、
その先の目標は達成は難しいのだと思うが、
昨日の政府答弁からはその危機感は感じられない。
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ちなみに各国の2020年の目標は以下。
日本 05年比3.8%減
アメリカ 05年比17%程度減
カナダ 05年比17%減
オーストラリア 00年比5%減
EU 1990年比20%減
ロシア 90年比15〜25%減
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温室効果ガスの削減に取り組むことは、
持続可能な社会全体への大きな鍵になる。
2)常軌を逸している
昨日の衆院憲法審査会などでの
与党を主張を聞いていると
常軌を逸していると感ずる。
たとえば自民党の高村正彦副総裁は、
衆院憲法審査会で次のように述べている。
・
安保環境が大きく変化している中、
必要な自衛の措置が何か政府、国会として
不断に検討していく必要がある
・
自衛の措置が何であるか考えるのは、
憲法学者ではなく我々政治家だ
この発言は、私も何の異論もない。
しかし不断に検討した自衛の措置が、
憲法に抵触するか否かは別の問題だ。
どんなに政治家が検討した問題であっても、
憲法違反は違反だし、合憲は合憲だ。
グレーは、グレーなのだろう。
どうしても必要だという自衛の措置が
憲法に抵触する、あるいはグレーなのに、
それを合憲だと強弁して押し切る姿は、
常軌を逸している。
さあ、今日もしっかりと前進します。
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2015・6・12
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