徒然日記

2月23日 その2791 『逢坂誠二の徒然日記』(4435)




昨夜の雨が上がり、今朝はプラスの気温だ。

日中は晴時々曇の天候。

予想最高気温は7度程度だ。

昨日は、知内、鹿部、八雲を回り、
帰函後、街宣、さらにいくつかの会合に出席している。

フル回転の週末だった。

1)文民統制が棄損される

防衛省設置法に重要な規定がある。

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第12条
官房長および局長は、その所掌事務に関し、
次の事項について防衛大臣を補佐するものとする。


陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊
または統合幕僚監部に関する各般の方針
および基本的な実施計画の作成について
防衛大臣の行う統合幕僚長、陸上幕僚長、
海上幕僚長または航空幕僚長に対する指示


陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊
または統合幕僚監部に関する事項に関して
幕僚長の作成した方針
および基本的な実施計画について
防衛大臣の行う承認


陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊
または統合幕僚監部に関し
防衛大臣の行う一般的監督

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この規定があるから、
内部部局(内局)の背広組(文官)が
制服組自衛官より優位を保つことになっている。

つまり文官統制が可能になっているのだ。

旧軍が暴走した反省から、
1954年の防衛庁、自衛隊発足時に、
設けられたのが文官統制。

制服組の政治への介入を阻むため、
文民統制が日常的に行われるよう
文官が関わる考え方であり、
その根拠になっていたのが第12条だ。

ところが今般、
防衛省がこの12条を改正し、
背広組と制服組を並列にするという。

これは信じられない改正だ。

各国の防衛組織を見ていると、
制服組と文官を並列におけば、
制服組のウエイトが高まる可能性を帯びている。

制服組は文官よりも軍事の現場や作戦に詳しい。

だからどうしてもそうした傾向が生まれるのだと思う。

文官を制服組よりも優位に置くことで、
何とか文官と制服組のバランスが取れるのであろう。

今回、自衛隊の作戦を制服組主体に改める
「運用一体化」も改正法案に盛り込むという。

これで背広組が制服組をコントロールする
「文官統制」の規定が全廃されることになり、
万が一、制服組が暴走しようとした際に、
阻止する機能が低下するおそれがある。

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これは酷い話だ。

国家安全保障会議、
特定秘密保護法、
そして文官統制の廃止となれば、
文官が軍事的な決定に関われなくなる可能性がある。

ただでさえも安倍総理は、
平和主義から武力中心主義へと向かっている。

政府の軍事的分野から文官が排除され、
特定秘密扱いされたら、
文民統制(シビリアンコントロール)が
大きく棄損することになりかねない。

安倍総理は、
この国を一体どこに導こうとしているのか、
全く理解不能な状態になっている。

声を上げねばならない。

今日も、しっかりと前進します。
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        2015・2・23
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皆様のコメントを受け付けております。

  1. 文民統制(シビリアンコントロール)が外されたら、制服組の暴走に歯止めがかからなくなり、戦前へ逆戻りしてしまう!
    ここは 何としても阻止しなくてはいけない!
    逢坂先生や民主党を中心に 国会での行動とともに世論を形成しなければならない。
    昨日の報道で大変ショックを受けたのとマスコミの無反応にも驚いております。
    逢坂先生 お願いです。未来へ希望がもてる日本にして下さい!

  2. 長島昭久代議士は、文官統制を緩めた分は、国会の関与と監視を強めて、自衛隊への文民統制を全体として担保しようと主張されていますが、どうでしょうか?

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