徒然日記
10月18日 その2613『逢坂誠二の徒然日記』(4308)
昨日、フランスから陸路、ミュンヘンに入った。
ポルトガル、フランスとさらにドイツと、
大きな荷物を抱えての移動で、
そろそろ疲労感が漂っている。
ちょっと動きを落とさねばと思いつつ、
ドイツは昨年二度、
この二十数年間に数度訪問していることもあり、
ちょっと大げさに言えば、
アットホーム感に包まれている。
今、ミュンヘンは朝の4時過ぎ。
日の出は、7時35分だ。
パリよりも日の出は、45分程度早いが、
緯度は北緯38.8度と、
パリとほとんど変わらない。
1)リニア
国土交通大臣が、
リニア中央新幹線の着工を認可した。
プチ鉄の私とすれば、
喜ばしいことに思うべきなのだが、
今回は、どうもしっくり来ない。
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リニア中央新幹線は、JR東海が、
2027年に東京・品川―名古屋の開業を目指すものだ。
大阪までの全線開業は45年の予定。
東京―大阪間は、1時間余りで結ばれる。
総工費は、9兆円あまり。
名古屋までの工費は5兆5235億円。
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懸念は、いくつかあるが、一つは環境への影響だ。
この点は、多くの場面で指摘されているが、
その懸念が払しょくされないまま見切り発車した格好だ。
二つ目は、
JR各社の財務体質の差だ。
今回の工事費は、JR東海が負担するという。
10兆円近くになる総工事費を、
自前で負担できる富裕な会社がある一方で、
現存線路の保守にすら苦慮する会社がある。
こんな現状を放置してよいのだろうか。
こうした激しぎる格差問題を
どうすべきかの議論が少なすぎる。
三つ目は、
リニア新幹線の整備によって、
東京・名古屋・大阪圏のみに富が集中するなど、
JR各社という会社の問題を超えて、
国土全体が極めてアンバランスになるのではないか
との懸念だ。
現政権は政策面で、
地方の独自性などを題目として掲げているが、
リニア新幹線の整備で、
地方の衰退が一気に進むなどの心配はないのだろうか。
リニア新幹線が開通した後の、
国土全体の絵姿に対する見通しが少なすぎる。
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夢の夢のまた夢とも言える、
超々特急が完成することは、
鉄道好きなものとして単純に嬉しいことだが、
その結果、社会がどう変質するのか、
その見通しが必ずしも明らかではない中での着工に、
政治の無責任さを感じている。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2014・10・17
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