徒然日記
5月23日 その2465『逢坂誠二の徒然日記』
昨日の都内での用務を終え、
今日は早朝から札幌へ移動して会合、
さらに夜は函館で会合の予定だ。
1)TPP
一昨年12月、「TPP、断固反対」、
こんな黄色のポスターが地域に数多く貼られた。
今の与党の皆さんの主張だった。
ところが今は、どうなっている。
日本は、TPP、断固推進の姿勢で、
加盟各国をリードする形で交渉が進んでいる。
====
【TPPとは】
TPP(Trans-Pacific Partnership:環太平洋経済協定)
環太平洋地域の国々による
経済の自由化を目的とした多角的な経済連携協定 (EPA)
2005年6月3日:シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4か国間で
調印
当初は、人口の少ない小さな国同士の経済協定。
「小国同士の戦略的提携によって
市場における存在感を上げること」などが目的。
====
2010年3月:アメリカ、オーストラリア、ベトナム、ペルー
2010年10月:マレーシア
2012年11月:カナダ、メキシコ
2013年7月:日本
以上のように参加国が拡大。
====
参加国の拡大によって、
アジア太平洋地域の
新たな経済統合の枠組みとなる可能性へ発展。
レベルの高い自由化を目指す包括的な協定。
物品やサービスなどの貿易自由化の促進、
政府調達、競争政策などの幅広い分野を対象。
関税は原則10年以内に100%撤廃することを目標。
TPP交渉は原則非公開。
全文の閲覧が行えるのは、
この協定に関わる各国の極少人数のみ。
加盟国GDPの大部分を
日本とアメリカの2か国が占めるため、
実質は日米のEPAだとの見方もある。
====
【TPPの交渉分野】
1.物品市場アクセス(農業、繊維・衣料品、工業)
2.原産地規制
3.貿易円滑化
4.SPS(衛生植物検疫)
5.TBT(貿易の技術的障害)
6.貿易救済(セーフガード等)
7.政府調達
8.知的財産
9.競争政策
10.サービス(越境サービス)
11.サービス(一時的入国)
12.サービス(金融サービス)
13.サービス(電気通信)
14.電子商取引
15.投資
16.環境
17.労働
18.制度的事項
19.紛争解決
20.協力
21.分野横断的事項
====
改めてTPPのことを勉強しなおしているが、
こうした21もの分野に関し、
一気に様々な合意をすれば、
日本社会に相当に大きな影響を与えることになる。
経済面では、
儲かる方もいるだろうが、
そうでない方も出てくるだろう。
こうしたことをはじめ社会の変化にどう対応し、
日本がどんな社会を目指すのか、
その道筋がなけば、崖の深さを知らずに、
目をつぶって飛び込んでいくようなものだ。
今日も、しっかりと前進します。
============
2014・5・23
============
マグマグの送信登録・解除はこちらです。
http://www.ohsaka.jp/magazin/